ROGxエヴァンゲリオン新製品発表会
この記事は、はてなブログ時代(旧Pottal-Portal)の記事で、アーカイブを目的に公開しているものです。
情報は古くレイアウトも崩れています。
必要に応じて、順次リライトや最適化を行っていきますので、今しばらくお待ち下さい。
2022年6月27日、ASUSのゲーミングブランドROG(Republic of Gamers)が「REPUBLIC OF GAMERS x エヴァンゲリオン」と題して新製品発表会を行いました。運良くその発表会に参加することができたため、その様子をお伝えします。
また、今回発表されたのは(グローバルでは発表されているルーターを除く)計14製品で、発売日及び価格、そして販路の詳細は明らかになっていません。(ぼやぼやしてたら発表されていました。そしてあっという間に予約も枯れてしまいました…)
スペック詳細などは公式サイトを御覧ください。
https://rog.asus.com/microsite/ROGxEVANGELION/jp/?utm_source=kakaku.com&utm_medium=twitter&utm_campaign=rogjapan
「REPUBLIC OF GAMERS x エヴァンゲリオン」新製品発表会レポート
冒頭の通り、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを手掛ける©kharaと、マザーボードを始めとするPCパーツを手掛けるASUSのゲーミングブランドであるROG(Republic of Gamers)がコラボし、ROG×EVANGELION PROJECTとして、全部で14つのEVANGELIONコレクションを発表しました。
都内某所で行われた新製品発表会に参加することができたため、その様子とEVANGELIONコレクションをご紹介したいと思います。
発表された製品は全部で14つ
グローバルでもROG x EVANGELIONとして各製品がアナウンスされていますが、日本で正式に発表されたのは下記の14つの製品で、グローバルでは展開されているROG Rapture GT-AX6000 EVA Edition及びROG Strix GeForce RTX™ 3090 24GB GDDR6X OC EVA Editionはラインナップにありませんでした。
- ROG MAXIMUS Z690 HERO EVA Edition(マザーボード)
- ROG STRIX GeForce RTX 3080EVA Edition(グラフィックボード)
- ROG Ryujin II 360 EVA Edition AIO(CPUクーラー)
- ROG THOR 1000W Platinum II EVA Edition(電源)
- ROG Strix Helios EVA Edition(PCケース)
- ROG Strix XG27AQM EVA Edition(モニター)
- ROG Delta S EVA Edition(ヘッドセット)
- ROG STRIX SCOPE RX EVA Edition(キーボード)
- ROG KERIS Wireless EVA Edition(マウス)
- ROG Scabbard II EVA Edition(マウスパッド)
- ROG Strix Arion EVA Edition SSD(ポータブルSSDエンクロージャ)
- ROG T-shirt EVA Edition Black(Tシャツ)
- ROG T-shirt EVA Edition White(Tシャツ)
- ROG Sweater EVA Edition(スウェット)
なお、アパレル系(Tシャツとスウェット)は実機が会場になかったため今回はその存在だけをお伝えします。
今回発表された(アパレル系を除く)製品は、大別すると「エヴァ初号機カラー」のものと「特務機関NERVカラー」に分けられ、その中でも「エヴァ初号機カラー」のものは初号機だけでなくA.T.フィールドやシンクロを想起させるデザインとなっています。
と、前置きはここまでにして各製品についてご紹介していきます。
ROG MAXIMUS Z690 HERO EVA Edition
ASUSといえばマザーボード、マザーボードといえばASUSということでまずはマザーボードの紹介です。
マザーボードとは マザーボードはその名の通り、全ての基盤となる基板です。パソコン上のパーツは全てマザーボードを介して繋がっています。マザーボードには対応するCPUがあり、ROG MAXIMUS Z690 HERO EVA Editionが対応しているCPUはIntel 第12世代CPUです。
左上のI/Oカバーは現在表示中の通常モードから暴走モードへと切り替え可能
写真が下手くそで伝わらないとは思いますが、初号機カラーに塗装されたヒートシンクはゾクゾクする程美しく、思わず目を奪われます。
組むとき以外は目にすることのないであろう背面も意匠を凝らした本気っぷり
ブート画面やBIOSはエヴァ専用デザインとなっており、「なんちゃってコラボ」ではない本気仕様です。マザーボードメーカーであるASUSだからこそのカスタマイズは流石の一言。(と紹介しつつ写真はございません。気になる方はぜひご購入を!)
製品の詳細については、公式ページでご確認ください。
https://rog.asus.com/motherboards/rog-maximus/rog-maximus-z690-hero-eva-edition-model/
なお、ベースモデルはROG MAXIMUS Z690 HEROとなっているため、メモリは最新のDDR5である必要があります。ROG MAXIMUS Z690 HERO EVA Editionを使って新しくPCを組む場合は第12世代Intel CPUだけでなくDDR5メモリも忘れずに購入しましょう。
ROG STRIX GeForce RTX 3080 EVA Edition
グラフィックボードはROG Strix GeForce RTX™ 3080 OC Edition 12GBがベースモデルとなっています。
グラフィックボードとは グラフィックボードはその名の通り、映像を描画する専用装置です。基本的にはオプションのパーツとなります。(一部CPUは内蔵GPUを搭載していないため、その場合は必須となります。)RTX3080であればほぼ全てのゲームを快適にプレイできますが、その性能を活かすには高性能なCPUだけでなく、例えば4K解像度や144Hz以上の高リフレッシュレートに対応したモニターが欲しいところです。>このグラフィックボードをPCに組み込む場合は、マザーボードのPCIe 4.0 x16スロットに空きがあるか、そして電源(供給電力)に余裕があり、なおかつ3x8-pinの補助電源ケーブルがあるかを確認しましょう。(合わせて発表されたマザーボードや電源と組み合わせて使えば問題ありません。)
EVA初号機を象徴するカラーリングの他、AURA Synkでコントロール可能なサイドのライティングはシンクログラフをモチーフにしているため、見ても楽しいグラフィックボードへと仕上がっています。
背面のROGロゴは実はステッカー(だったはずです)
ちなみに、私はROG STRIX RTX3080 O10G V2 GAMINGを使っています。同じRTX3080ですがこちらはメモリ10GB版、一方のEVA Editionは更に上のメモリ12GBです。体感できる差があるかは分かりませんが、EVA Editionが上位のモデルなのは嬉しいところです。
(ROG STRIX RTX3080 O10G V2 GAMINGのレビューは後日、余力があればしたいと思います。とりあえずFHD@144Hzで快適にモンハンライズが楽しめてます。)
製品の詳細は公式ページを御覧ください。
ROG Ryujin II 360 EVA Edition AIO
ROG Ryujin II 360をベースモデルにしたCPUクーラーです。
CPUクーラーとは CPUクーラーはCPUを冷却するパーツです。ROG Ryujin II 360は簡易水冷式なので、CPUしか冷やせない反面、PCケース内のエアフローに頼らず冷やせます。水冷式は音が静かと言われますが、ラジエーターに空冷ファンを搭載しているのでファンの風切り音がなくなるわけではありませんので、そこを勘違いしないようにしましょう。
最大の特徴は、何と言っても3.5インチスクリーンです。この液晶パネルは、Armoury Crateを使用して調整でき、温度、電圧、ファンの回転数、CPU周波数などが表示できる他、画像やアニメーションの表示も可能です。
手前がEVA Edition、奥がベースモデル
また、フォントやアニメーションもきっちりNERV仕様となっており、機体を制御しているような気分になれること間違いなしです。
全てのEVAコレクションに言えることですが、宝の持ち腐れにならぬよう、中身が見えるPCケースを採用したいところです。
製品の詳細は公式ページを御覧ください。
ROG THOR 1000W Platinum II EVA Edition
ベースモデルはROG THOR 1000W Platinum IIで、最大の特徴はリアルタイムで消費電力をモニタリング可能なOLEDディスプレイを備えている点でしょうか。
また、1000W級の電源装置だけあって、冷却性能にも力を入れています。
※右の外箱はマザーボードのもの
付属のケース
欲しい
モジュール式なので、不要なケーブルは外せるのもポイント
アンビリカルケーブルを思わせるケーブルは柔軟性の高いメッシュスリーブ。なんとEVA Editionはベースモデルにはない赤色が入った特別仕様。
モジュール式かつ柔軟性の高いメッシュスリーブということもあり、綺麗な裏配線が実現できます。
しかも、アンビリカルケーブルをイメージしてのものか、ベースモデルにはない赤色まで加えるという気合の入れっぷりで、まさしく「魅せる配線」を実現できます。
ケーブルコームももちろん特注品
写真にはありませんが、PCI-Express5.0対応の12pinケーブルも付属しています。(確認済)
こちらは、黒一色で(おそらく)ベースモデルと共通です。そもそもPCI-Express5.0対応12pinケーブルを使うグラフィックボードが出回っていないので、使う機会があるかは分かりませんが、将来への拡張性を備えているのは嬉しいですね。
製品の詳細は公式ページを御覧ください。
ROG Strix Helios EVA Edition
もちろんPCケースもEVA仕様です。
闇に浮かぶEVA初号機は、ヤシマ作戦時の佇まいを彷彿とさせますね。
ベースモデルはROG Strix Heliosです。
前面のライティングはボタン1つでオフにすることも可能です。
製品の詳細は公式ページを御覧ください。
ROG Strix XG27AQM EVA Edition
QHD (2560 x 1440)@270HzのIPSモニターです。
ベースモデルはROG Strix XG27AQMとなっています。
背面は普通見ることがないと思いますが、ROGロゴが光るというギミック付きです。
製品の詳細は公式ページを御覧ください。
ROG Delta S EVA Edition
ゲーミングヘッドセットなので、もちろん光ります。
ライティングはもちろんEVA初号機カラー以外にもカスタマイズ可能。
見えないところもきっちりデザイン。
A.T.フィールドをイメージした高い遮音性がデザインにもしっかり表れています。
直接の関係はありませんが、シン・エヴァンゲリオン劇場版を見た後だと感慨深いものがありますね。
碇ゲンドウ…
製品の詳細は公式ページを御覧ください。
ROG STRIX SCOPE RX EVA Edition
ベースモデルとなったROG STRIX SCOPE RXは既にレビュー済みです。
https://www.pottal-portal.com/entry/rog-strix-scope-rx_review (レビュー掲載時には日本「未発売」でしたが、今は発売済です)
指を通じて意識が機体とシンクロしていくキーボードで、シンクロ率が400%を超えると「戻れなくなる」こと間違いなしです。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」ではピアノが印象的ですが、心地よい打鍵音とfortissimoからpianissimoまで受け止める深いストロークは、こうして振り返ると正しくピアノと符号します。
また、地味に便利なのが「STEALTH KEY」です。エントリープラグを緊急射出させるかのように素早く危険な状況からパイロットの身を守ってくれます。具体的にはマイクやスピーカーの強制カットとデスクトップ表示によって。
STEALTH KEYはこだわりの透明キャップ
キーキャップは交換可能
メタリックな塗装
ちなみにROG STRIX SCOPE RX EVA Editionは「RX」と付いているようにROG独自の光学式RXスイッチを採用しています。同じくRXスイッチを採用したROG CLAYMOREⅡも購入してしますが、どちらも最高なので、ぜひ一度試してみてください。
https://www.pottal-portal.com/entry/rog-claymore-ii_review
ROG KERIS Wireless EVA Edition
ROGにしては珍しい、軽量なマウスです。
ごめんなさい、写真は撮り忘れました。とりあえず小さくて収まりの良いマウスでした。
ベースモデルは名前の通りROG KERIS Wirelessです。
ROG Scabbard II EVA Edition
同じく写真を撮り忘れました。横に長いマウスパッドです。
布なので光りません。
光るやつはこちらをどうぞ。
https://www.pottal-portal.com/entry/rog-balteus_review
ROG Strix Arion EVA Edition SSD
NVMeSSDをポータブルSSDとして使うためのSSDエンクロージャです。別途中身のSSDを用意する必要があります。
NERVロゴが光る
ベースモデルとなったROG Strix Arionは既にレビュー済みです。
https://www.pottal-portal.com/entry/rog-strix-arion_review
USB 3.2 Gen2に対応のUSB TypeCポート搭載。最大転送速度は(もちろん中身のSSDによりますが)10Gbps(秒速1GB程)です。
生体認証システムなどは備えていないため、機密データの取り扱いには細心の注意が必要です。
写真にはございませんが、(なんとNERVロゴの入った)SIMピンが付属しています。これは、SSDエンクロージャを開けるネブカドネザルの鍵となります。
その他、耐衝撃性を備えたゴムバンパーも特別仕様となっており、これだけでもいいから手に入れておきたい一品です。
エヴァとコラボしたストレージは数あれど、中身を自分好みにカスタマイズでき、なおかつNERVロゴが光るのはこれだけでしょう。
予約、瞬殺。
7月2日現在、抽選販売のサイトを除き、ほとんどの製品が予約受付終了となってしまいました。
https://rog.asus.com/microsite/ROGxEVANGELION/jp/?utm_source=kakaku.com&utm_medium=twitter&utm_campaign=rogjapan
製品発表時には予約解禁日が明らかにされておらず、この記事を書いている当人すら出遅れてしまいました。なんとかROG Strix Arion EVA Edition SSDだけは予約しましたが…
こういう限定品はたいてい数量限定なので、難しいとは思いますが在庫復活を切に願うと共に自分の遅筆さを恨みます。
抽選予約をしているサイトでは、まだ予約受け付けをしているので、この記事を読んで少しでも欲しいと思った方は今すぐ抽選申し込みしていただければと思います。
余談
同じくPCパーツを手掛けるMSIも、新世紀エヴァンゲリオンとコラボレーションしたeスポーツブランド「EVANGELION e:PROJECT」を立ち上げており、エヴァ初号機デザインのPCパーツを発売予定です。
https://jp.msi.com/Landing/evangelion-gaming-pc-components
こちらは今回のROG製品と違い、©kharaとのコラボレーションを大々的に謳ったものではなく、あくまでエヴァンゲリオンとコラボレーションしたeスポーツブランド「EVANGELION e:PROJECT」という形となっており、価格帯もスペックもeスポーツの普及を狙ったミドル帯な構成です。(ROGの方は妥協を許さぬハイエンド仕様)
自分の好きなパーツを組み合わせることができるのが自作PCの醍醐味なので、選択肢が増えるのは嬉しいですね。