【予想的中】最強ゲーミングスマホROG PhoneⅡ国内正式発表
この記事は、はてなブログ時代(旧Pottal-Portal)の記事で、アーカイブを目的に公開しているものです。
情報は古くレイアウトも崩れています。
必要に応じて、順次リライトや最適化を行っていきますので、今しばらくお待ち下さい。
ASUS信者のPottal(ポッタル)です。
世界最高スペックを誇るゲーミングスマートフォン、ROG PhoneⅡがついに日本で正式発表されました。
2019年11月20日18時45分追記:ASUS Store Akasakaにて先行展示されていたROG PhoneⅡの写真を追加しました。上が512GBモデル(ブラックグレア)下が1TBモデル(マットブラック)です。
詳しいスペックは記事の後半で書きますが、ROG PhoneⅡは日本で最初に発売されるSnapdragon855Plus搭載機でRAMは12GBと世界最大級です。
取りあえず速報として
- ROG PhoneⅡの内蔵ストレージはUFS3.0で「512GBモデル」と「1TBモデル」の2種類が用意されています。
- 「512GBモデル」の発売日は11月22日で価格は税抜105,500円
- 「1TBモデル」の発売日は発売日は11月22日で、私の知る限り世界で唯一発売日が明言されただけでなく世界最速発売だと思います。価格は税別125,500円
さて、1つ自慢ですが前回の記事で予想した構成、発売日、価格の内、構成だけはなんとか的中させました。ASUS信者ですからね。ほめてください。いや、発売日外したのはショックでした。もっと発売は遅いと思っていたのですが、どうやらASUS Japanをなめてたようです。しかも1TBは世界最速ではないでしょうか。
ROG PhoneⅡのUltimateEdition(1TBモデル)は日本が最速販売であることをASUSの方から確認しました。
ZenFone6Edition30やZenBookEdition30の時にも感じましたが、ASUSが日本市場を特別に思ってくださっていることを強く感じました。これは是非、一信者として応えなければなりませんね。— ポッタル (@Pottal_MDS) November 20, 2019
(2019年11月20日18時追記:ASUSの方に確認したところROG PhoneⅡの1TBは日本が世界最速販売となるようです。ありがとう、ASUS Japan愛してる。)
自慢は以上です。
ここからはROG PhoneⅡについて詳しく解説したいと思います。
目次
- 世界最高スペックのゲーミングスマホ「ROG PhoneⅡ」とは
- ROG Phoneシリーズの強みはスペックだけではなくROG DNAあってこそ
- ROG PhoneⅡのスペック解説:「すべては勝利のために」妥協なき性能
- 最後に
世界最高スペックのゲーミングスマホ「ROG PhoneⅡ」とは
ASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers:ゲーマー共和国)」の名を冠するスマートフォンです。ROGと付いてるので当然のことながらゲーミングスマートフォン、つまりゲームのためのスマートフォンであり、Ⅱとある通り2代目のゲーミングスマートフォンとなります。
2019年11月20日20時10分追記:ASUS Store Akasakaに先行展示されていたROG PhoneⅡと私物のROG Phoneを並べた写真。上からROG PhoneⅡの512GBモデル(ブラックグレア)、ROG PhoneⅡの1TBモデル(マットブラック)、ROG Phone)
ROG PhoneⅡのスペック表。ASUS Japanの製品カタログ(https://www.asus-event.com/pdf/asusjp-brochure-ZS660KL.pdf)より
(2019年11月20日13時25分追記:公式製品カタログを追記しました)
また、スペック表からも分かる通り、ROGの名に恥じない世界最高峰のスペックとなっており、その1つ1つをじっくり解説したいのですが、長くなるので先にROG PhoneⅡの特徴についてさらっとお話したいと思います。
これだけ世界最高スペックを推してるのでROG PhoneⅡの最大の特徴はスペックと思われがちですが、1年間先代ROG Phoneを使い続けた私から言わせてもらえばROG Phoneシリーズの特徴はスペックではなく「全ては勝利のために」というROGの思想とそれを10年以上追求することで培ったROG DNAと呼ぶべきノウハウでしょう。
はっきり言いますが、ベンチマークスコアやカタログだけで分かるハードウェアスペックだけならばROG Phoneシリーズはすぐに埋もれてしまうことでしょう。
現にROG Phoneの採用しているオーバークロック版Snapdragon845の優位性はSnapdragin855の登場で霞んでしまいましたし、ROG PhoneⅡの採用するSnapdragon855Plusの優位性もあと2ヶ月もしないうちに発表されるであろうSnapdragon865にかき消されてしまいます。
RAMもスマートフォンとしては世界最大の12GBを搭載していますが、例えば国内キャリアから販売されているGalaxyNote10+やライバルであるゲーミングスマートフォンBlackShark2なども同じく12GBのRAMを搭載しており絶対的優位性とは言えません。
ROG Phoneシリーズの強みはスペックだけではなくROG DNAあってこそ
では何がROG Phoneシリーズの、そしてROG PhoneⅡの強みなのかというと、先ほども書いた通り「すべては勝利のために」という設計思想とROG DNAであります。
「そんな漠然としたこと言われても分からん」と言われそうなので、具体例を挙げたいと思います。
AirTrigger:LRボタンでライバルに差をつける。すべては勝利のために
例えば、PUBGなどのFPSゲームをスマホでプレイする際に多くの人は左右の親指2本だけでプレイし人差し指はスマホに添えるだけというプレイスタイルでしょう。
しかし、ROG Phoneシリーズはその人差し指を無駄にはしません。
ROG PhoneシリーズはAirTrigger機能によりスマホ側面にある超音波センサをゲームコントローラーのLRボタンのように使うことができ、例えば画面内の発砲ボタンを押したり、ROG PhoneⅡに限って言えばスワイプ操作などもすることが可能です。
ROG PhoneのAirTrigger(超音波センサ)
本体側面になる超音波センサに触れることで予め指定した任意の箇所(赤丸、青丸部分)をタッチしたことに出来る。ハードウェアチートとでも呼ぶべき機能
このAirTrigger機能は今までのスマートフォンには無かった機能であり、例えばRedMagic3がこれをまんまパクってきましたしBlackShark2は画面内感圧センサによってこの機能に対抗してきましたが、両者共にROG PhoneⅡのようなスワイプ機能まで再現することは出来なかったようです。
それだけではありません、ROG DNAによる遺伝子発現は例えばサウドマウントコネクタにも見られます。
サイドマウントコネクタ:これがROG DNA
このサウンドマウントコネクタというのは要するにTypeCポートと独自ポートが連なったものなのですが、このポート類はサイドと付くように本体の左側面につけられています。つまり、充電しながら横持ちのゲームをしてもケーブルが干渉しないのです。また、ゲームをしながらの充電でも発熱を抑えるハード的工夫やバッテリーの過充電を抑えるソフト的工夫もされており、こういう細やかな工夫、心遣いは長年ゲーマーに寄り添いその期待に応え続けてきたROGだからこそでしょう。
サイドマウントコネクタ。銅色のポートがROG Phoneの独自ポートでもう片方がTypeC(USB3.1)ポート)
また、このサイドマウントコネクタにある独自ポートを使うことで実現できたのが、この豊富な拡張アクセサリー類です。
豊富な拡張アクセサリ、これこそROG DNAの多様性
ROG PhoneⅡのレビュー記事でもないのにあまり長々と書いても仕方ないので手短に紹介しますが、ROG Phoneシリーズには他のゲーミングスマートフォンにはない豊富な拡張アクセサリーが存在します。
TwinViewDockシリーズ
写真は初代ROG PhoneとTwinViewDock
2019年11月20日18時45分追記:ASUS Store Akasakaに先行展示されていたROG PhoneⅡとTwinViewDockⅡ
例えば、TwinViewDockはROG Phoneを話題の?2画面スマホにしてしまうアイテムで、これを使うことで例えば上画面でポケモンGOを、下画面でドラクエウォークを同時にプレイすることが出来ます。大事なのは「2つのゲームを同時にプレイできる」という点です。
普通のスマホでもAndroid標準の画面分割機能を使えば、画面上に2つのアプリを表示することは出来ますし、例えば21:9のディスプレイ比のXperia1や、2つではなく3つまで表示が出来るGalaxyFoldなんかもこの画面分割機能をウリにしていますが、この画面分割機能は片方のアプリがアクティブ(操作状態)になるともう片方は非アクティブに、つまり動きが止まってしまいます。
唯一の例外が、操作していない側のアプリがPIP(Picture in Picture)に対応した動画アプリだった場合ですが、例えばポケモンGOなどの普通のアプリでは動きが止まってしまうので、Twitterを操作している時はポケモンに向かって投げつけたモンスターボールも空中で静止してしまいます。
いや、ポケモンGOならまだいい方でしょう。周回ゲームなどではもっと悲惨です。ブラウジングしながらオート周回しようと思ってもページをスクロールするたびに周回が止まります。
ゲーム以外ならばAndroid標準の画面分割機能もそれなりに便利なのかもしれませんが、ゲームをする際にはほとんど役立ちません。
まさか、こんな不完全な画面分割機能でゲーム向きスマートフォンなどとゲーミングスマホなどと名乗ったりはしませんよね?
特にサムスン、(私の記憶が正しければ)Android7以前のGalaxyではサムスンオリジナルのマルチウィンドウ機能で2つのアプリの同時操作ができたはずなのですが…?何でAndroidの標準機能に甘えているんですかね?許せません。
ということで、話が少し逸れてしまいましたがROG Phoneシリーズと各TwinViewDockは数少ないゲームを同時にプレイできるアイテムで、ゲーム向きとなると他にはLGのG8X ThinQくらいでしょう。こちらも専用アクセサリを装着することで2画面化することができ、(逆に不必要な時は取り外せるので)実用的です。
あー、長かった。何が手短にだよ。
と、ここまではROG PhoneのTwinViewDockの説明なのですが、ROG PhoneⅡとその専用アクセサリーであるTwinViewDockⅡでは十字ボタンや4ボタンなどを備えたKunai(クナイ)ゲームパッドと呼ばれるコントローラーを付けることもできるので、もう言葉に出来ないヤバさです。
2019年11月20日18時45分追記:Kunaiゲームパッドを装着したROG PhoneⅡをTwinViewDockⅡにセットしたROG PhoneⅡの最終形態。夢の合体スマホがここにある。
「これスマートフォンだよ」と言って誰が信じるのでしょうか。3DSとSwitchの間に出るはずだった幻の任天堂製品と言った方が信じてもらえそうです。
2019年11月20日18時追記:
TwinViewDockとTwinViewDockⅡの大きな違いとして、前者はROG Phoneを本体上部に埋め込むのに対して後者はROG PhoneⅡを本体下部に挟み込む形でセットします。
そのため、そのままではROG PhoneⅡの固定が不安定になってしまうため、必ずロックをかけてがっちりROG PhoneⅡを固定してからでないとTwinViewDockⅡの操作が出来ないようになっています(ロックボタンがそのままTwinViewDockⅡの電源ボタンとなっているようです)そのため、寸法的にしっかり挟みきれないROG PhoneをTwinViewDockⅡにセットした場合、TwinViewDockⅡを動かすことは出来ませんでした。以上のことをASUS Store Akasakaの実機で確認してきたため追記しました。
2019年11月20日18時45分追記:TwinViewDockⅡに先代ROG Phoneをセットしても作動しなかった。
流石に長くなったので次のアクセサリからは手短に紹介します。
コントローラー類
コントローラーとしてはROG PhoneにはGamevice® ROG Phone、ROG PhoneⅡにはKunaiゲームパッドが対応します。
2019年11月20日18時45分追記:Gamevice® ROG Phone(左)とROG PhoneⅡ専用装備Kunaiゲームパッド(右)
初代ROG Phoneに使われたGamevice® For ROG PhoneはGameviceコントローラーの単なるROG Phoneカスタマイズだったためか操作感がちょっとイマイチでしたが、ROG PhoneⅡのKunaiゲームパッドでは(まだ触っていないので使い勝手は分かりませんが)おそらく改良されているはずですし、
Nintendo SwitchのJoyコンのように左右で分離するので使い勝手が向上しています。
(2019年11月20日18時45分追記:ASUS Store Akasakaに先行展示されていたROG PhoneⅡ及びKunaiゲームパッドの実機で確認したところ、操作感は明らかに向上していました)
コントローラーに関して言えばライバルであるBlackShark2がROG Phoneに比べて優れていましたが、ROG PhoneⅡでそれに追いつき、そして先述のTwinViewDockⅡと組み合わせればそれを追い越した形になります。
2019年11月20日18時45分追記
ROG PhoneⅡと組み合わせる場合、ROG PhoneⅡにKunaiゲームパッドを装着した状態でさらにTwinViewDockⅡに挟む形となります。もう超合体です。夢の合体スマホ、ここに爆誕です。ということをASUS Store Akasakaで確認してきました。
ちなみに、ROG PhoneにKunaiゲームパッドを装着しても動きませんでした。
2019年11月20日18時45分追記:ROG PhoneにKunaiゲームパッドを装着したが動かなかったしKunaiゲームパッドのAuraライトも光らなかった。
後のアクセサリーはROG PhoneもROG PhoneⅡも共通ですのでさらにさくっと紹介します。
Professional Dock
Professional DockはTypeCのハブでインターフェイスとして
USB Type-C (オス)×1(ROG Phoneとの接続用)
USB Type-C (メス)×1 (USB 3.1/Gen1)
USB Type-A (メス)×2 (USB 3.1/Gen1)
HDMI×1(最大解像度:3,840×2,160)
Gigabit Ethernet RJ45を備えます。
ぶっちゃけ市販のTypeCハブでも代用できますが、キーマッピング機能などはProfessional Dockや後述のMobile Desktop Dockを介さないと使えないと「言われている」ので心配な方は純正品を買った方がいいです。
Mobile Desktop Dock
Mobile Desktop DockはROG Phoneシリーズを半ばデスクトップPC化させてしまうアクセサリーで、インターフェース として
出力 HDMI×1、DisplayPort×1
入力 DisplayPort×1
USB Type-C×1
USB Type-A ×4 (USB 3.1/Gen1)
microUSB3.0×1
SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード
S/PDIF×1、マイク入力×1
Gigabit Ethernet RJ45
を備えます。
MobileDesktopDockは必須ではないもののかなり便利
まあ、先述のProfessional Dockと出来ることがほとんど同じですが、動画配信者には便利かもしれません。あと冷却ファンを内蔵しているので大画面に出力しても発熱による性能低下が防げるのが嬉しいですね。
私はMobile Desktop DockをデレステのPVを大画面で見る時とスマホを使ってキーボードやマウスを使う系のマルチタスクをする時に使ってます。
ASUS WiGig® Display Dock
ASUS WiGig® Display DockはIEEE802.11adを使った超低遅延通信でテレビやモニターなどに超低遅延ワイヤレス接続が出来ます。HDMIケーブルを使った有線接続と遜色ない速度なので遅延に厳しいゲーマーでも満足のいく体験が出来るでしょう。
#ROGPhone ヤバいです。大画面に映してもデレステ3Dリッチがカクつかないのもそうですし、ワイヤレス出力しても遅延が全く感じられないのがヤバい。右がHDMI出力で左がWiGigによるワイヤレス出力。2系統で出力してるのにカクつかず、しかも有線と無線の区別がつかない遅延の無さ… まさに #GameChanger pic.twitter.com/dtvHmBaokv
— ポッタル (@Pottal_MDS) November 16, 2018
上記の拡張アクセサリーはオプションとして用意されているものなので別途購入する必要がありますが、今から紹介するAeroActive CoolerシリーズはROG Phoneシリーズに付属しているので安心です。
AeroActive Coolerシリーズ
本体に付属するAeroActive CoolerシリーズはROG Phoneシリーズを空冷するための外付け(=着脱可能な)ファンで、サイドマウントコネクタに接続し使います。
ROG PhoneのAeroActive Cooler
2019年11月20日20時30分追記:ASUS Store Akasakaにて先行展示されていたROG PhoneⅡとAeroActive CoolerⅡ
これまでもスマホ用の汎用冷却ファンは市販されていましたが、専用のファンとしてスマートフォンに付属したのはROG Phoneが初ではないでしょうか。
そもそもSoC(CPUやGPUなど)は発熱するもの、それもROG PhoneシリーズはオーバークロックされたSoCを使っているので一際発熱します。ASUSがSoCを自社開発しているならまだしもQualcomm社から卸してもらった製品を使っているのでSoCの発熱を防ぐことなど出来ません。
そのためASUSに限らず各社がこのSoCの発熱を上手く逃がそうと液冷システムやヒートシンクを使って鎬を削ってきました。
しかし、頑張ってSoCから逃した熱はどこへ行くのでしょうか?決まっています。スマートフォンの表面です。これではいくらSoCを冷ませても手が熱くなってしまい快適なゲームプレイは出来ませんし、スマホの表面をただ外気に晒すだけでは十分に冷却することが出来ません。
中には無理して発熱を外に逃がすのではなく多少中に残したり背面ではなく手に触れにくいように形を工夫した側面の金属フレームから放熱させ、手に熱さを感じにくいように工夫させたAQUOS zeroと言った例もありますが、どれも「すべては勝利のために」全力を尽くすROG Phoneシリーズには相応しくありません。
そこでASUSは、ROGは考えました。「SoCが発熱するのは仕方ないし、その熱はスマホの表面に逃がすしかないので、スマホの表面が熱くなるのも仕方ない。だったら表面も冷却しよう」
本当にこのような発言があったのかは分かりませんが、ROGはスマホの表面を空冷することで発熱対策を万全のものとしました。愛すべきバカですよ、本当に。
しかも、このAeroActive Coolerシリーズは純正品でしかもROGの製品なので市販のものと違い、TypeCポートと3.5mmのオーディオジャックを備えます。つまり、これを付けながら充電したりイヤフォンを挿したりできます。ROG Phoneシリーズにはサイドマウントコネクタだけでなく、他のスマホ同様、底部にTypeCポートと3.5mmオーディオジャックがあるのにも関わらずです。
つまり、横持ちのゲームをしながら本体をこのAeroActive Coolerで冷却しつつ充電をし、しかも普通のイヤフォンで音を聴きたいというゲーマーのわがままを叶える、ただそれだけのために冷却ファンにTypeCポートと3.5mmオーディオジャックを付けたのです。
ああ、これこそROG DNA。ROGという長年ゲーマーを支えてきたブランドだからこそのノウハウ、心遣いがROG Phoneシリーズにも受け継がれてきた証左です。
2019年11月20日18時追記:
ROG PhoneⅡにROG PhoneのAeroActive Coolerが使えないこと、同様にROG PhoneにROG PhoneⅡのAeroActive CoolerⅡが使えないことをASUS Store Akasakaで確認してきました。ただし、ROG PhoneにAeroActive CoolerⅡを装着した際、冷却ファンとしては使えませんが単なる変換器としては使えるようで、HDMI出力及び有線マウスの操作は行えました。また、AeroActive CoolerⅡのAuraライトは点灯しませんでした。
2019年11月20日20時35分追記:ROG PhoneにROG PhoneⅡのAeroActiveCoolerⅡを装着した結果、一瞬ROG Phoneがクーラーと認識したようだがファン制御のメニューは出ずもちろんファンも動かなかった。AeroActiveCoolerを通じてHDMI出力やUSB接続のマウスを操作することは出来た。
ASUS信者なのでアホみたいに褒め称えていますが、別にASUSからお金をもらっている訳ではありませんし、ROG PhoneⅡの製品提供があったわけでもありません。というか、製品提供して欲しいくらいです。アフ.りエイトもまだしていないので、皆さんに買ってもらってお金儲けしようという訳でもありません。
あくまでASUS信者目線からですが、純粋にROG Phoneシリーズの工夫が素晴らしいのでこんなにも褒めちぎっているのです。
ROG PhoneⅡのレビュー記事じゃないのにアホみたいに長くなってしまいました。
反省。
次からようやくROG PhoneⅡのスペックについて解説します。
ROG PhoneⅡのスペック解説:「すべては勝利のために」妥協なき性能
ROG Phoneシリーズは「すべては勝利のために」のROGブランドによるゲーミングスマホですし、なんなら日本版ROG PhoneⅡのキャッチコピーは「この世界を、支配する。」ですよ。当然、スペックも世界最高です。
世界初のSnapdragon855Plus搭載機、日本で最初のSnapdragon855Plus搭載機
え、世界初なら日本初でもあるのでは?と思われるかもしれませんが、発表当時は世界初でも市場投入が遅れて「発表は世界初でも発売は世界初ではない」なんてことがあるのがこの界隈。また、グローバルと日本との発売時差もあるので、世界初=日本初とはならないのです。
さて、そもそもSnapdragon855Plusとは何ぞやという方にざっくり解説しますと、Androidに搭載されているSoC(CPUやGPUなどシステムを動かす上で必要な部品:System on chip)の中で最も高性能なやつです。わざわざPlusと付いている通り、Snapdragon855がベースとなっており、それのオーバークロック版です。
先代のROG PhoneではSnapdragon845をASUSとQualcomm社が協力してオーバークロックしており、唯一のSnapdragon845オーバークロック機としての優位性を持っていましたが、今回ROG PhoneⅡに搭載されるSnapdragon855Plusは、スマホゲーミング市場の活性化を受けて需要があると踏んだのかASUS独占ではなく初めからオーバークロックモデルとして売られているのでROG PhoneⅡの優位性は霞んでしまいました。例えばROG PhoneシリーズのライバルであるBlackSharkシリーズもBlackShark2の改良機BlackShark2ProでSnapdragon855Plusを採用するようです。
また、今年の12月にはSnapdragon855の次世代モデルSnapdragon865が発表されると噂されておりSnapdragon855Plus及びROG PhoneⅡの優位性は風前の灯火と言えそうです。
これも発表してからなかなか日本発売しないのが悪い。
世界最大級12GBのRAM。大容量RAMは正義。
冒頭で書いた通り世界最大級の12GB RAMを搭載しています。別に1つのスマホゲームをプレイするのに12GBもRAMを必要とするわけではありませんが、ROG PhoneⅡに関して言えば先述のTwinViewDockⅡを使ったゲームの同時プレイをする際にメモリを食いますし、他のスマホにしてもRAMが多ければ待機状態のアプリを落とさずに済むので普段使いの上でも便利です。まだレビュー記事を掲載してませんがPixel3XLなんて4GBしかRAMを積んでないので使い勝手最悪ですよ。せっかくのSnapdragon845が台無しでバックグランドで待機してるアプリがすぐに落ちます。これならまだSnapdragon710/RAM6GBのOPPO RenoAの方が快適です。定価10万くらいのPixel3XLより定価3万円台のOPPO RenoAの方が快適なんて笑えますよね。ある意味、RAMはSoCより大事だと痛感させられました。ということで、RAMはデカけりゃデカいほどいい。RAM12GBは正義です。
最大1TBかつUFS3.0の高速大容量ストレージ!
ROG PhoneⅡはUFS3.0の高速ストレージを採用しており、「512GBモデル」と「1TBモデル」のバリエーションが存在しています。スマートフォンで1TBの内蔵ストレージを搭載したのは私の知る限り、世界発搭載を果たしたSmartisan R1とGalaxyNote10Plus、そしてこのROG PhoneⅡだけであり、その中でもROG PhoneⅡだけが日本正式発売されます。
また、512GBモデルに関しても日本に限って言えば現状唯一のUFS3.0の512GB内蔵ストレージ搭載スマホです。
ストレージに関してただ1つ残念なことと言えば本体にmicroSDカードが挿せないという点でしょうか。まあ、512GBもあれば普通に十分ですしMobile Desktop DockのSDカードスロットや普通にハブを使えばSDカードに読み書きすることは出来ます。(先代TwinViewDockにはSDカードスロットが搭載されていたのですが、TwinViewDockⅡには搭載されていません)
画面がやばい!(発表当時)世界初のそして世界唯一のリフレッシュレート120Hzの有機ELスマホ!タッチサンプリングレートも世界一の240Hz!
発表当時は世界初の120Hz有機EL搭載スマホでした。今ではAQUOS zero2が240Hzの国産有機ELを搭載するため世界一ではなくなってしまいましたが、AQUOS zero2の240Hzリフレッシュレートというのは120Hzに黒画面を挟んでおり、実質的な画面の更新頻度は120Hzです。要するにROG PhoneⅡもAQUOS zero2も1秒間に更新するパラパラ漫画は120枚ですが、AQUOS zero2はパラパラ漫画の間に黒い紙を挟んで1秒間に240枚の紙を扱っているという訳です。おお、我ながら分かりやすい。
ちなみに、この黒い画面を挟むことで網膜残像感が低下するらしいです。
さて、せっかく画面が速くなめらかに動いたところで、タッチに対する反応が遅かったらゲーマー的には意味がありません。もちろん、ROG PhoneⅡはタッチに対する反応も世界一の240Hzです。1秒間に240回タッチを検出するわけですね。ちなみにタッチサンプリングレートが240HzなスマホはROG PhoneⅡのほかにもBlackShark2とAQUOS zero2があります。特にBlackShark2はタッチ応答に力をいれており、なんと43.5msです。後発のROG PhoneⅡですら(同じ240Hzで)49msですので、BlackShark2のタッチにかける想いの強さが伺えます。ASUSもそこだけは世界一になれなかったようです。
さて、リフレッシュレートはともかくタッチサンプリングレートに関してはゲーマー以外にはとくに嬉しくもなんともないお話だったと思いますが、ここからは私のような非ゲーマーにも嬉しい話をしましょう。
まず、色が超精確でROG PhoneⅡの有機ELディスプレイのdelta Eは1だそうです。
delta Eがどうのと言われてもピンときませんので、BenQのサイトからその凄さを引用させてもらうと、
色の精度を判断するには、Delta E*00がよく使われます。delta E*00 < 1.00は、2つの色を並べて比較するとき、専門家に知覚できる差異がないことを意味します。delta E*00 < 3.00は、一般的な人に知覚できる有意差がないことを意味します。(専門家とは、カラーサイエンスの専門家または経験豊富なフォトグラファー、デザイナー、画像処理の専門家などを指します)
とのことで、まあ一般人にとっては区別できないような超微妙な色の差も表現できるくらい正確なディスプレイらしいです。
また、10bit HDRにも対応しているのでリッチで鮮やかです。はい。
2019年11月20日18時追記:
ASUS Store Akasakaにて、徹夜でしょぼくれた眼でROG PhoneとROG PhoneⅡの画面を比較してみたのですが、明るさが少し向上したように感じたくらいで色に関しては特に変化を感じられませんでした。実機を購入後に改めてじっくり検証してみたいと思います。
2019年11月20日18時45分追記:ROG PhoneⅡとROG Phoneの画面比較。両方とも明るさは最大となっている。ちなみに比較に使った画像は私が以前ZenFone3Deluxeで撮った香港の写真である。
画面もROG Phone同様Corning® Gorilla® Glass 6のため強固です。
ああ、忘れていましたが画面のサイズは6.59インチ(19.5:9)で2340×1080ドットです。
先代ROG Phoneに比べてちょっと縦長になりました。また度し難いことにROG Phone同様画面の端が若干丸くなっており、表示領域がほんの僅かながら削られています。ゲーミングスマホらしく醜いノッチやパンチホールを排しているだけに残念でなりません。まあ、許せる範囲ですが。
2019年11月20日20時20分追記
あ、あとROG Phoneでもあった「ゲーム専用モード:Xモード」になると壁紙がフォルムチェンジするギミックですが、ROG PhoneⅡではその壁紙の種類が増えました!
イヤフォンジャックももちろん搭載!そして超リッチなデュアルフロントスピーカー!
ディスプレイと来たらお次はオーディオでしょうか。
ROG PhoneⅡはROG PhoneⅡ同様にデュアルフロントスピーカーを搭載しているので音がとてもリッチです。また、ハイエンドではもはや絶滅危惧種である3.5mmオーディオジャックを搭載しているのでBluetoothイヤフォンの遅延を嫌う音ゲーマーでも安心です。
ゲーマーが何を求めているのかをよくわかっていますね。
また、ゲーム実況者にも嬉しいのがノイズキャンセリング機能搭載のクアッドマイクの存在です。ノイキャンだけでも嬉しいのにマイクが4つも!しかも配置に工夫がされており、横持ちをしても4つあるマイクのうちの最低1つは塞がないようになっています。具体的には端末上部に1つ底部に2つそして右側面、つまり横持ちをした時に上に来る部分に1つという配置です。まあ、実況者であればスマホのマイクではなくヘッドセットを使うと思うのですが、それはそれ。
IEEE802.11ad対応スマホはおそらくROG Phoneシリーズだけ
拡張アクセサリーの紹介の際にちらっと触れましたが、ROG Phoneシリーズは超低遅延ワイヤレスディスプレイ機能のためにIEEE802.11adという通信規格に対応しています。普通のWi-Fiは2.4GHzか5GHzの中、60GHz帯を使用することで長距離通信には向かないものの近距離であれば非常に高い転送性能を誇るというものです。本来であればこのWi-Fi規格が次世代の規格となるはずだったのになぜか11ax(Wi-Fi6)がメインストリームになってしまいました。
また、悲しいことに11ad対応のWi-Fiルーターは国内ではNighthawkX10だけなので、ほとんど先述のワイヤレスディスプレイ機能にしか使えません。
さらに悲しい話をすれば、ASUSは国内初のIEEE802.11ax(Wi-Fi6)ルーターを発売したので、Wi-Fi6の普及に意欲的かと思ったのにROG PhoneⅡはWi-Fi6非対応です。なんじゃそりゃって感じです。これだけはマジでROG PhoneⅡを、ASUSを許せないです。なんで?
まあ、いいや。何故オーディオの話の次に通信の話をしたかと言うとアンテナ配置の話がしたかったからです。
マイク同様、アンテナも配置に工夫されていてがっちり握ってもアンテナを塞がないので電波感度が落ちない=通信速度の低下が起きない工夫がされています。ちなみに同様の工夫はBlackShark2でも行われています。
ハイエンドでは唯一無二の6000mAhの超大容量バッテリー、そして30Wの急速充電。
ASUS、やりやがったというのが素直な感想です。ASUSはZenFone6で5000mAhの大容量バッテリーを搭載しハイエンドで唯一の5000mAh搭載スマホで他社を圧倒したと思ったらこれですよ。
ZenFone6はバッテリー劣化を防ぐために最大18Wの急速充電ですが(それでも十分速いと思いますが)ROG PhoneⅡはゲーミングスマホですので、バッテリーの劣化がとかそんなぬるいこと言ってられません。QuickCharge4.0(つまりUSB PD準拠)で30Wの超急速充電です。58分で0から4000mAhまで充電できるらしいです。「大容量バッテリースマホ」という言葉に明確な定義は存在しませんが、まあ4000mAhくらいからはそう名乗ってもいいような気がします。
何mAhとか言われてもピンと来ないという方のために説明しますと、iPhone11がだいたい3100mAhと言われており、Xperia 1が3200mAh、Pixel3が2915mAhです。なぜiPhoneは伝聞調なのかというと、Appleが頑なにバッテリー容量を公開しないからです。
まあ、バッテリー容量が多くても使っているSoC(CPUやGPUなどの主要パーツ)やディスプレイ、使い方などによってバッテリー持続時間は変わってくるので一概には言えないのですが、4000mAhのスマホというのがどのくらい「強い」のかイメージしていただけたでしょうか。ああ、ROG PhoneⅡは6000mAhでしたね。
とにかく他に類のない超大容量バッテリースマホでしかも30W充電に対応しており充電速度も速い。まさにゲーマーにぴったりなスマホです。
また、先ほどバッテリーの劣化なんてぬるいこと言ってられないと書きましたが、発熱対策もしっかりされており、例えば本来であればスマホ本体に内蔵されている充電用ICチップを付属の充電器にも搭載し、付属の充電器を使ったROG Hyper Charge充電ならば本体の充電ICチップの発熱を抑えられ結果的にバッテリーの劣化を防げるようになっています。もちろん、付属の充電器ではなくても30W充電は行えるでしょうし、その際もROG PhoneⅡの高い冷却機能を使って発熱を抑えることは出来ます。
バッテリー劣化と言えば、他にも過充電を防ぐ機能が搭載されており指定された時間帯以外は80%までしか充電しないようにすることも可能です。これにより、例えばゲームをしながらROG PhoneⅡを充電しても過充電=バッテリーの劣化を防げるという訳です。ROG Phoneシリーズはサイドマウントコネクタにより充電しながらのゲームがしやすいハードウェア的工夫がされているだけにこの気遣いは嬉しいですね。もう、バッテリーのことを気にせず思いっきりゲームが出来ます。
この「世界一」が並ぶスペック紹介、もうROG最高!って気分になりませんか?私はなりました。
ROGの「すべては勝利のために」という熱い気持ちがばりばり伝わってきます。なんだがすごいROG PhoneⅡを持ち上げてしまいました。こんだけ褒めちぎっておいてどうして買わないことがあろうか、いやない。ということで僕はROG PhoneⅡを買います。買って実機レビューをしたいですし、ROGの精神性に感動し気づいたら購入していたROG Phoneとの比較レビューもしたいです。
1年前、満を持してゲーミングスマホの世界に登場したROG Phoneはこれまでのただスペックだけを盛ったなんちゃってゲーミングスマートフォンに「ゲーミングスマートフォンのなんたるか」を示しました。
これによりROG Phone以降のゲーミングスマホはカタログスペックの追求だけでなくゲーマーは何を求めているのかという問いにしっかりと向き合うようになったと私は考えています(信者なので)。
ROGが自ら吊り上げたハードルをどう華麗に跳んでみせるか。実機レビューが非常に楽しみです。
最後に
実機レビューでもないのに1万字、もし最初から最後まで読んで下さった方がいれば心からの感謝を。そして、ROGの良さにうんうんと頷いてくれたことでしょう。私と一緒にROG PhoneⅡを買ってカメラの前でこう叫びましょう。
せーの、ROG PhoneⅡ最高!
次はROG PhoneⅡの実機レビューです。先代ROG PhoneやライバルBlackShark2とも比較してばっちり、そして今回のように褒めちぎるのではなく厳しくレビューします。厳しければ厳しいほどいいと思ってしまうのは信者の悪癖ですね。そのうち厳しさ転じてクレーマーになってしまうのでしょうか、怖い怖い。