ROG CLAYMOREⅡレビュー:プレイスタイルを選ばない万能キーボード
この記事は、はてなブログ時代(旧Pottal-Portal)の記事で、アーカイブを目的に公開しているものです。
情報は古くレイアウトも崩れています。
必要に応じて、順次リライトや最適化を行っていきますので、今しばらくお待ち下さい。
これは何?
スタイルを選ばない、多様性を極めた光学式ゲーミングキーボード
なぜ買った?
同じ光学式赤軸(ROG RX Redオプティカルメカニカルスイッチ)を採用したROG Strix Scope RXがものすごく良かったので…それのワイヤレスかつ左にもテンキーが付けられるモデルも気になるなぁと前々から狙ってたので、うっかり #はぁ~また買っちゃった をしてしまいました。
目次
- これは何?
- なぜ買った?
- ROG Claymore IIとは
- ROG CLAYMOREⅡ 略式開封の儀及びフォトレビュー
- ROG CLAYMOREⅡの打鍵感及び打鍵音について
- ROG CLAYMOREⅡとROG Strix ScopeRXのどちらを選ぶべきか
- ROG CLAYMOREⅡの電池持ちは普通(フルに光らせて1日、普通に使って1週間)
- 総評: ステルスキーさえあれば完璧だった
ROG Claymore IIとは
ROG Claymore IIは左右どちらにも着脱可能なテンキーを備えた有線/ワイヤレス(2.4GHz)対応の光学式ゲーミングキーボードです。
右でも左でもテンキーが付けられる!
Nintendo SwitchのJoyConのように、左右どちらかにテンキーを装着することが可能です。
左右のどちらでもテンキー着脱可能、リストレストも装着可能(画像は公式サイトより)
有線でもワイヤレス(2.4GHz)でも!
安定性を求めるなら有線で、スッキリしたデスクを目指すなら無線(2.4GHz)という柔軟な運用が可能です。
有線の場合は付属のUSB Type C to Cケーブル(TypeC to A変換アダプタ付き)を、無線の場合はUSBレシーバー(USB TypeA)を使っての接続となります。
また、USBパススルー用のUSB 2.0 TypeAポートも1つ備えています。USBパススルー機能は有線接続時のみ可能となっています。
光学式メカニカルキーボード
電気的接点を持たない光学式メカニカルキーボードとなっています。
電気的接点がないため、チャタリングがなくゲーマーには嬉しいスイッチとなっています。スイッチは赤軸(ROG RX Red Optical Mechanical Switch)と青軸(ROG RX Blue Optical Mechanical Switch)がそれぞれ存在するようですが、今の所、青軸は購入出来ません。
ROG CLAYMOREⅡ 略式開封の儀及びフォトレビュー
箱です
箱の中に箱です
付属品を開けていきます(テンキーだけ先に開けてしまった)
付属品です
付属品の一覧に入れ忘れてたカードです
フォトレビュー
真上から俯瞰した図
キーピッチは19mm
キーストロークは4mm
裏面
上下側面
左側面(2枚目はカバーを外した様子)
右側面(スタンドを立てた)
テンキー
テンキー側面
テンキー裏面
おまけです。ちょっといい感じの写真
ROG CLAYMOREⅡの良いところ
◎左にテンキーが付けられる
これはマジで最高です。右にテンキーをつけてしまうと、マウスとの干渉を避けるためにキーボードを左にずらすこととなります。と、なると身体の正中線とキーボードの中央がずれてしまい、姿勢が左右非対称になってしまいます。
逆に、キーボードの中央を正中線に合わせるとマウスを右に遠ざけることになり右手がマウスとキーボードを行き来する際の距離が増えてしまいます。
かと言って、テンキーレスはそれはそれで不便です。
そんな悩みを解決してくれるのが、左テンキーです。
確かに最初は左手でテンキーを叩くことに戸惑うかもしれません。ですが、テンキーは左にあったほうが合理的です。
ちなみに、テンキー部を単独で使うことは出来ません。「ワイヤレステンキー」にはならない仕様です。
○柔らかリストレスト
地味に嬉しい柔らかリストレストです。マグネットでキーボードにくっつく点がGoodですね。完全固定(一体型)ではないので、好きな位置に置くこともできます。
私は今までAmazonでテキトーに買ったリストレストを使っていましたが、コイツのお陰でお役御免となりました。捨てるのは忍びないので、1つはマウス操作時に使うとして、もう1つはどうしようかなぁ。
エレコム リストレスト 疲労低減 “COMFY” ショート ブラック MOH-013BK
お役御免になってしまった
少なくともテキトーに買ったリストレストを置き換える程度には嬉しい代物でした。ROGのロゴもあるし。
◎ワイヤレス対応なのでデスクがスッキリ
私はあまりケーブルレスにこだわらないタイプですが、それでもスッキリさせられるところはスッキリさせたいので、嬉しいです。ワイヤレスなので充電の手間はありますが、ワイヤレスだけでなく有線接続も出来るので充電が面倒な方にも優しいのが良いですね。
○直感的な音量操作
ボタンを連打することなくスッと音量をコントロール出来るのはNiceです。
今後のアップデートで、音量だけでなくスクロール対応やAdobe系のコントロールとかに割り当てられるようになってほしいなぁと思います。
○防水対応
万が一の時にも安心なので対応していてくれて嬉しいです。
◎気持ち良い打鍵感&打鍵音
後述しますが、打鍵感も打鍵音も良いので使っていると気持ち良くなれるキーボードだと思います。HHKBや東プレのリアフォが気になっちゃうのが罪なところですね。ROGでこの良さだから浮気してみたいな…もっと気持ち良く楽しくなれるキーボードなんだろうなぁ。
ROG CLAYMOREⅡのイマイチなところ
×ステルスキーがないので実家暮らし勢には辛い
なんで無いの!? ROG Strix Scope RXにはあったのに!!
ステルスキーとは、ワンプッシュで「マイクのミュート」「音量のミュート」「画面をデスクトップに」してくれる、エスケープボタン、緊急回避ボタンのようなものです。いわゆる「ボスが来た」ってやつですね。実家暮らし勢には必須なキーなので、ないと困ります。
しかも、キーの割当変更でも割り当てられないので、かなり困ってます。
正直、これがためにROG Strix Scope RXから乗り換えるのに迷ってるほどです。
唯一無二の致命的欠点と言えるでしょう。
×アプデ待ち?テンキーのホットキーがカスタマイズ出来ない
は?テンキーの上部にあるホットキーがカスタマイズ出来ないんだが?
これがROG CLAYMOREⅡの魅力の1つだし、製品紹介ページにも「脱着式テンキーパッドには4つのメディアコントロールキーが組み込まれ、生産性を高める便利なショートカットやゲーム内のマクロコマンド用ホットキーにプログラムすることが可能です。」って書いてあるんだが? 早くArmoury Crateでカスタマイズさせてくれ。
よろしくおねがいします。(願わくば、ステルスキーの割り当ても出来るようになりますように)
△Fnキー>メディアコントロール
メディアコントロール(曲の一時停止やスキップなど)をする際に、FnキーとF5~11の同時押しじゃないといけないのがちょっと不便です。(ROG Strix Scope RXはFn機能よりメディアコントロールの方が優先されていたので、不便に感じるだけかもしれませんが…)
ROG CLAYMORE ⅡはFnキー>メディアコントロール
ROG Strix Scope RXはメディアコントロール>Fnキー
この差は若干使い勝手に影響出るかも。(まあ、CLAYMOREの方はテンキー上のホットキーでメディアコントロール出来るし良いだろうという判断なのだろうな) pic.twitter.com/XvCgZhqC7o— ポッタル(Pottal)@UFOの夏 (@Pottal_MDS) 2021年8月5日
まあ、メディアコントロールは前述のテンキーホットキーで出来るのですが…
ROG CLAYMOREⅡの打鍵感及び打鍵音について
ROG CLAYMOREⅡの打鍵感は軽快かつ深く打ってもたわむこと無い安定感がある一方、軽めに打った時、特に中央から遠ざかる程にちょっと指がブレるように思えます。まあ、私の打ち方の問題かもしれませんが。
打鍵音はスコスコ感と、打ったキーボードが返って来る時のスチャスチャ感が強いと感じました。底打ちした時の金属音はありません。
と言っても、キーボードをレビューするのはまだこれが2回目ですし、打鍵感に定評のあるHHKBは触ったことがなく、東プレのリアフォは家電量販店でちょっと試し打ちした程度なので、あまり自信はないのですが…
ROG CLAYMOREⅡのストロークは4mmと深いので私のようにガシガシとキーボードを打つ人にもありがたいです。
一方で、アクチュエーションポイントは浅い(公称値1.5mm)ですし、キーの重さもそれ程ないので、軽い力で流れるように打鍵することも可能だと思います。キーの滑りは良くないので文字通り滑るようにとまではいきません。
ROG CLAYMOREⅡと同じ軸であるROG Strix ScopeRXとの比較(打鍵感・打鍵音)
軸が同じなので、打鍵感・打鍵音も同じだろうと思っていたのですが、けっこう違いました。動画にしてみるとマイクの性能のせいか聴いているスピーカーが悪いのかあまり違いは感じませんでしたが…
打鍵音の違い、動画にするとそうでもないな…
上がROG Strix Scope RXで下がROG CLAYMOREⅡ pic.twitter.com/INCteUQuiI— ポッタル(Pottal)@UFOの夏 (@Pottal_MDS) 2021年8月2日
ROG CLAYMOREⅡはスコスコ感が強めでなおかつ軽いキータッチで扱えるので、打っていて楽というか疲れません。
一方のROG Strix Scope RXはカタカタ(カチャカチャ)感が強く、キーが重い(アクチュエーションポイントは同じな気がします)です。そして音がやかましい分、”打”鍵という感じがして楽しいです。
楽と楽しい、スコスコかカタカタか、軽いか重いか、打鍵感・打鍵音に絞って比較するとそんな感じです。あくまで主観というか感覚の話で、数値に基づくものではありませんが。
ROG Strix ScopeRXとの比較(仕様について)
まず大きいのが、ステルスキーの有無です。
次にF5~F11の仕様です。
その他は細かな違いとなりますが、大きさを比較するとこんな感じで、ROG CLAYMOREⅡの方が一回り大きくなっていますが、キーピッチは同じ19mmのハズです。
一回り大きいROG CLAYMOREⅡ
キーピッチは同じ19mmのはずだが、キー0.8個分くらい大きい
テンキー部分を含めればその差はさらに広がる
キー周りの大きな違いとしてはCtrlキーとスペースキーの大きさでしょうか。
キーの質感もROG Strix ScopeRXがプラスチッキーで、ROG CLAYMOREⅡはマットっぽい若干光沢の抑えられた感じになっています。その影響で、指の滑りも後者は若干引っかかります。LEDイルミネーションもそんな感じで、後者の方が(最大照度でも)若干暗いです。
ROG CLAYMOREⅡとROG Strix ScopeRXのどちらを選ぶべきか
エスケープキーが欲しいならROG Strix Scope RX、それ以外は基本的にROG CLAYMORⅡ、本当にそんな感じです。あとは打鍵感・打鍵音の好みかと。
ROG CLAYMOREⅡの電池持ちは普通(フルに光らせて1日、普通に使って1週間)
まだ計測中ですが、ワイヤレス接続時に照度100%で使っても1日は確実に持ちます。
待機時間含めてどれほど使えるかは未知数で、今の所は製品紹介ページの公称値を信じるしかありません。
2021年8月20日追記: 明るさ100%、常時点灯でも丸1日は確実に持ちます。明るさ100%、5分でスリープ設定にすると1週間は普通に持ちます。
(公称:4000mAhのバッテリーを搭載しており、光らせた場合でも最大43時間、消灯させた時でも144時間のワイヤレス接続が可能)
充電速度に関して言えば、実測10W(5V2A程度、厳密には5.18V,1.77Aと観測)の速度なのでまあまあの速度です。これも公称値ですが、30分の充電で18時間(消灯)使用可能だそうです。
(2021年8月20日追記:25%未満→100%まで急速充電しても3時間半かかりました。)
総評: ステルスキーさえあれば完璧だった
ステルスキーさえあればなぁ。。。せめてホットキーにステルスキーを割当変更できればなぁ。アプデでそこさえ改善されれば置き換えますが、ROG Strix Scope RXがあまりにも優秀なので買ったは良いけど、置き換えられませんでした。
左テンキー、便利なんだけどなぁ、本当にステルスキー問題さえなんとかなれば…