【一時的処置】楽天回線未対応のZenFoneシリーズで楽天モバイル(MNO)を使う方法
この記事は、はてなブログ時代(旧Pottal-Portal)の記事で、アーカイブを目的に公開しているものです。
情報は古くレイアウトも崩れています。
必要に応じて、順次リライトや最適化を行っていきますので、今しばらくお待ち下さい。
【2020年4月14日加筆修正:残念ながら下記の裏技は塞がれてしました。安全性を考えると当然ですね。】
【2020年4月13日追記:楽天回線正式対応スマオ以外でも楽天LINKの初期設定を行える方法について追記しました】
三度の飯よりASUS、Pottal(ポッタル)です。
前回の記事で、ZenFone6以外のASUSスマートフォンでは楽天モバイル(MNO)のサービスが使えないという話をしましたが、設定でLTEに固定すればモバイルデータ通信が出来ることが判明したので、その方法を紹介したいと思います。
また、事前にOPPO RenoAで楽天Linkの初期設定をしていたためか(未検証)楽天Link経由での、電話やSMSの発信着信も可能でした。ただし、これにも一癖あったので検証結果を書いてみたいと思います。
※特に断りがない場合、図や文中の「楽天回線」は楽天モバイルのMNO回線のことを指します。同様に特に理がない場合「ZenFone」「ZenFoneシリーズ」及び「ASUSスマートフォン」は今回に限りZenFone6以外のASUSスマートフォン(ZenFone5やROG Phone)を指します。
※あくまで私の環境での手順です。100%ではありませんし、自己責任でお願いします。
目次
- ASUSスマホで楽天モバイル(MNO)を使う方法
- 楽天Linkについて
- ASUSスマホで楽天Linkを使い通話やSMSを使う方法(要?楽天回線正式対応スマホ)
- 【2020年4月13日追記:楽天モバイルのSMS認証で困っている方へ】
- 楽天Linkの仕様について
- 最後に
ASUSスマホで楽天モバイル(MNO)を使う方法
ステップ1:APNの設定
まずは普通に楽天SIMを入れます。
次に「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→SIM1もしくはSIM2(楽天SIMを入れている方)の「アクセスポイント名」を選択します。
+ボタンを押し「アクセスポイントの編集」を行います。
アクセスポイントの編集について
まず、「名前」欄ですがこれは適当でいいです。自分がわかればいいだけなので「楽天モバイル」でも「Rakuten (MNO)」でも何でもいいです。
次に「APN」欄ですが、「rakuten.jp」と入力してください。もちろん、「」は不要です。
最後に︙ボタンを押し「保存」します。細々と設定欄がありましたが、APNの入力だけで大丈夫です。
と、ここまでは皆さん設定されていたと思います。
(アクセスポイントの編集で例えば認証タイプを「default,mms,supl,hipri,tether,ia,ims」にしていたり、各プロトコルを「IPv4/IPv6」にしていたり、ベアラーの設定を「LTE」にしていても問題ないです。もしそのように設定していたら新たにアクセスポイントの設定をする必要はないので、そのまま次のステップに進んでください)
【2020年4月12日1時35分追記】楽天モバイルのFAQでAPN情報について公開されました。なお、前述の通りZenFoneでは楽天モバイルが公開したAPN情報を入力しても不通です。
次に「優先ネットワークの種類をLTE only」にする方法を紹介します。これを行うことでモバイルデータ通信が行えるようになります。
ステップ2:「優先ネットワークの種類をLTE only」にする
まず、電話アプリで「*#*#4636#*#*」と入力します。(もちろん「」は不要です)
そうすると、「テスト中」と表示された別の画面に切り替わると思います。
そしたら、「携帯電話情報」→「優先ネットワークの種類を設定」というところで、(初期設定を一応確認した後)「LTE only」を選択します。特に保存ボタンがあるわけでもないので、あとはホーム画面に戻ってください。
しばらく待てば、データ通信が有効になるはずです。
それでもだめなら一旦「モバイルデータ通信」をオフにした後に「機内モード」をオンにし、しばらくしたら「機内モード」を解除し「モバイルデータ通信」をオンにしてください。それでもダメなら再起動してください。それでダメならお手上げです、すいません。
上記の方法でモバイルデータ通信を有効にした方は、今後ご使用のZenFoneに楽天モバイル対応のアップデートが来た際、更新前に一応「優先ネットワークの種類」を初期設定に戻しておいてください。多分、一度SIMを抜けば初期設定に戻ると思いますし、仮にLTE onlyのままでも日本国内で使う分には問題ないと思いますが、一応念の為保険として。
万が一初期設定を忘れてしまった場合は「LTE/CDMA/UMTS auto(PRL)」もしくは「TD-SCDMA,LTE,CDMA,EvDo GSM/WCDMA」を選んでおけばいいと思います。私の環境の初期設定がそれでした。
楽天Linkについて
楽天Linkとは通話、SMSが出来る楽天のアプリです。
ダウンロードはこちらから行えます。
楽天LinkはLINEやSkype、iPhoneのiMessage/FaceTimeと異なり、楽天モバイル(MNO)回線の契約者でなければ使えず、使用の際は楽天モバイルの電話番号でSMS認証する必要があります。
また、楽天Linkの嬉しいポイントとして、たとえ機内モードであってもWi-Fiが使えれば楽天回線の電話番号で通話やSMSを使えるという点が挙げられます。
ただし、楽天回線のSIMを抜いてしまうと強制的に楽天Linkからログアウトさせられるので、2つのスマホで同時に楽天回線を使うことは出来ません。
もう1つ嬉しいポイントとしては、楽天Linkから日本国内へ電話やSMSを送る場合、利用料がかからないというのも挙げられます。タダで電話が出来ますし楽天回線を使う場合はデータ容量を消費しない(いわゆる「ギガが減らない」というやつです)ので、長電話の人にもありがたいですね。
まあ、安定性にやや疑問があるというのがデメリットですが…
私が楽天モバイル無料サポーターをしていた時に、普通の電話は出来るけど楽天Linkを使っての電話が出来ないというシーンが何度かありました。また、その際にデータ通信はきちんと行えていたため、楽天回線そのものの通信障害ではなく、楽天Linkの不具合だと断定出来ます。まあ、楽天回線そのものの通信障害も何度かあったため、二重の意味で安定していませんね。
と、話が少しそれてしまいましたが、楽天Linkについて私の拙い説明でご理解いただけましたでしょうか。
要するに、楽天回線を使ってタダで電話やSMSが使えるアプリです
ASUSスマホで楽天Linkを使い通話やSMSを使う方法(要?楽天回線正式対応スマホ)
上記の方法ではモバイルデータ通信を行うことは出来ても、楽天回線非対応のZenFoneでは楽天回線での通話やSMSを使うことは出来ないと思います。
そこで、今回は「楽天Link」アプリを使って楽天モバイル(MNO)の電話番号で通話やSMSを使う方法をご紹介したいと思います。
ただし、この方法は(おそらく)楽天モバイル(MNO)対応のスマートフォンで初期設定(アクティベーション)をする必要があるので、あまり参考にはならないかもしれません。
【2020年4月13日:どうやら楽天モバイル正式対応スマホ以外でも初期設定が可能になる裏技があるようなので訂正を行いました。方法については後述します】
【2020年4月14日加筆修正:上記の裏技は塞がれたため、やはり楽天回線正式対応スマホで初期設定をする必要があるようです】
なぜ、「おそらく」という表現を使っているかというと、私は既にOPPO RenoAを使い楽天Linkの初期設定を済ませてしまったため検証が出来ないからです。
もし、ZenFoneのみ(ZenFone6を除く)で楽天SIMのアクティベーション及び楽天Linkの有効化(SMS認証)が出来た方がいらっしゃれば、Twitterないしメール、もしくはコメント欄にてご連絡をしていただければ幸いです。
【2020年4月13日:どうやら楽天モバイル正式対応スマホ以外でも初期設定が可能になる裏技があるようなので訂正を行いました。方法については後述します】
【2020年4月14日加筆修正:残念ながら上記の裏技は塞がれてしました。安全性を考えると当然ですね。】
前置きが長くなってしまいましたが、楽天Linkを使って電話やSMSを使う方法を紹介させていただきます。
ステップ0:楽天回線に正式対応したスマートフォンを使って楽天回線のアクティベーションをする。
これが一番ハードルが高いです。
【2020年4月13日加筆訂正:どうやら楽天モバイル正式対応スマホ以外でも初期設定が可能な裏技があるようです。もちろん、普通に設定するのが一番ですが…方法については後述します】
【2020年4月14日加筆修正:上記の裏技は塞がれたため、やはり楽天回線正式対応スマホで初期設定をする必要があるようです】
楽天回線に正式対応したスマートフォンであればSIMを入れるだけで勝手に繋がるはずですので、とりあえずデータ通信が行えるか確認します。これで楽天SIMのアクティベーションは完了です。(このアクティベーションが完了していれば、「my楽天モバイル」アプリの「お申し込み回線」の欄に開通済みと表示されているはずです。)
画像は楽天モバイル(https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/rakuten-link/activation/)より引用
ステップ1:楽天Linkの設定をする
まずは楽天Linkアプリをダウンロードして、楽天アカウントでログインします。
初期設定の時のみ、名前とプロフィール画像(いつでも変えられます)の設定が必要です。
そのあと、SMS認証コードを入力すれば完了です。確か。
また、SMS認証をする際は、SIM1の電話番号にSMSが送られるため、必ずSIM1に楽天モバイルのSIMをセットしてください。
【2020年4月13日追記:SMS認証コードの代わりに楽天モバイル申込み時に付与された電話番号の下6桁をS入力することで、SMS認証を通過出来るようです】
【2020年4月14日加筆修正:上記の裏技は塞がれたため、やはり楽天回線正式対応スマホで初期設定をする必要があるようです】
逆に私のように既に楽天Linkの初期設定を済ませている方は、楽天Linkに楽天アカウントでログインし、同様にSMS認証をするだけで使えるようになるはずです。
ちなみに、SMS認証は確認コードを受信したら自動で入力されるはずです。自動入力されなければ、Android標準のメッセージアプリを開き、6桁のコードを手動入力してください。
これで、無事に通話やSMSを使うことが出来るはずです。
【2020年4月13日追記:楽天モバイルのSMS認証で困っている方へ】
どうやら、楽天モバイル契約者であれば楽天モバイル正式対応スマホがなくても(裏技的な方法で)楽天LINKのSMS認証を回避できるようです。
方法は簡単で、楽天LINKにログインしSMS認証をする際に楽天モバイル契約時に付与された電話番号の下6桁をSMS認証コードの代わりに入力すると、そのまま次のステップに進めるようです。そのため、ZenFone6以外のASUSスマホユーザーでも楽天モバイル(MNO)回線でデータ通信や通話、SMSが利用出来ます。
ただし、前述の通り私は既にSMS認証を正規の方法で済ませてしまったために検証が出来ません。お試しの際は自己責任でお願いします。
【2020年4月14日加筆修正:上記の裏技は塞がれてしました。安全性(セキュリティ)を考えると残念ながらも当然の対応と言えます】
楽天Linkの仕様について
楽天Linkですが、非対応端末ではちょっと仕様がややこしかったので、あれこれ検証してみました。
前述の通り、ZenFone6以外でのASUSスマートフォンでは、楽天モバイルのサービス(データ通信及び、通話やSMSの送受信)を利用することは出来ません。
データ通信に関しては優先ネットワークをLTE onlyに固定することで可能になりましたが、通話やSMSの受信は出来ませんでした。(例外的に楽天リンクのSMS認証は受信出来ましたが、その他のSMSに関しては受信出来ません)
しかし、楽天Linkというアプリを用いることで、楽天モバイルの電話番号を使った通話(発信着信)やSMSの送受信をすることが可能です。
通話について
前述の通り、ZenFoneから標準の電話アプリを使った通話(発信/着信)は出来ませんが、楽天Linkを用いた電話の発信着信は可能です。
左が通常の着信、右が楽天Linkでの着信。
(楽天回線に着信が来ると楽天Linkアプリが自動で立ち上がるため、普通の電話と何ら変わらない感覚で着信を受けられます。電話に出る場合はそのまま応答ボタンを押し出ない場合は拒否ボタンを押します)
楽天Link同士の通話について
私はRakuten miniという楽天回線に正式対応したスマホを持っているため、楽天Linkが使えるスマホ同士ではどのような挙動になるのかも検証してみました。
結論として、楽天Link同士の電話の発着信は問題なく行えました。
また、通常のスマホと同様、Rakuten miniの電話アプリからZenFoneに電話をしたところ、楽天Linkの方で着信を受けました。
逆にZenFoneから電話アプリを使って電話をすることは出来ません。
固定電話との通話について
固定電話との通話は、ZenFoneから電話アプリを用いての発信は不可能ですが、楽天Linkからの発信は可能です。
逆に固定電話からZenFone(楽天回線)に電話をした場合、「現在電話に出ることができません」or「大変繋がりにくくなっております」というアナウンスが流れてしまい通話が出来ません。ただし、ZenFoneの楽天Linkに着信履歴が残るため折返し(楽天Linkで)電話をすることは可能です。
以上がZenFoneでの楽天回線通話及び楽天Linkでの通話の検証となります。
通話についてのまとめ
繰り返しになりますが、楽天回線アップデートがされていないZenFoneでは楽天回線を使っての通話は行なえません。
しかし、コマンドを使って「優先ネットワークの種類」をLTE onlyにすることで、モバイルデータ通信が可能になるほか、(楽天回線正式対応の他のスマホで楽天SIMのアクティベーションを行っていれば)楽天回線非対応のZenFoneでも楽天Linkを使って電話の発着信が可能です。
楽天回線正式対応のスマホを使ってSIMのアクティベーションを行うというのは少々ハードルが高いかもしれませんが…
【2020年4月14日追記:楽天Linkでは117へ電話をすることが出来ませんでした。楽天回線正式対応スマホであれば、自動的に通常の電話アプリから発信されるようですが、非対応スマホでは電話アプリからの発信は行なえません。そのため、117へ電話する際は楽天回線以外を使う必要があります。117以外にも(例えば110や119など)電話出来ない番号があるのかは未検証です】
SMSについて
次にSMSですが、こちらもちょっとややこしいことになっています。
まず、SMSの受信に関してです。
ZenFoneの場合、相手から送られてきたSMSは全て楽天Linkで受信することになります。これは電話の時と変わりません。
しかし、ZenFoneからSMSを送る場合は電話と違い、Android標準のメッセージアプリを使ってSMSを送ることも楽天Linkを用いてSMSを送ることも可能です。
どちらの方法で送信しても、相手側は同じアプリで受信できるため(相手にとっては)問題ありません。
ただしメッセージアプリでSMSを送った場合、送信履歴はメッセージアプリ側にしか残らず、楽天Link側で自分の送ったSMSが確認出来ません。(また、楽天Linkで送ったSMSをメッセージアプリで確認することも出来ません。)
そのため、特にこだわりがなければ送受信が一括で管理出来る楽天LinkでSMSを使用するのが良いでしょう。
では、相手側も楽天Linkを利用していた場合はどうなるのでしょうか。
楽天Link同士のSMSについて
ZenFoneから楽天LinkのインストールされたRakuten miniへメッセージアプリ経由でSMSを送った場合でも、楽天Linkを使って送った場合でも、どちらも同じ様にRakuten miniの楽天Linkの方に届きます。
ただし、こちらも先程同様、ZenFoneのメッセージアプリで送信したSMSはメッセージアプリでしか見れず、ZenFoneの楽天Linkで送信したSMSは楽天Linkでしか見られませんでした。(相手には問題なく表示されます)
同様にRakuten miniからZenFoneの楽天回線にメッセージアプリ経由でZenFoneへSMSを送っても楽天Link経由で送ってもZenFoneの楽天Linkに届きます。
また、Rakuten miniからメッセージアプリで送信したSMSもRakuten miniのメッセージアプリでしか見れず、楽天Linkで送信したSMSはRakuten miniの楽天Linkでしか見られません
つまり、お互いに楽天Linkが使えるスマホであれば、どちらも楽天LinkにSMSが届きます。逆にAndroid標準のメッセージアプリ同士でSMSを受信することは出来ません。
そのため、やはり楽天Linkを使ってSMSを利用するのが賢明です。
必要以上に回りくどくなりましたが、まあ図を見ていただければ一発で理解していただけるかと思います。
SMSについてのまとめ
要するに、SMSの受信に関しては(楽天回線同士では)楽天Linkでしか行なえません。
また、SMSの送信に関してはメッセージアプリでも楽天Linkでも行うことは出来ますし、(受信側からは問題ありませんが)片方のアプリの送信履歴がもう片方のアプリでは確認できないため、楽天Linkを使ってSMSの送信をしたほうが自分にとっては分かりやすいと思います。
結論としては、SMSは楽天Linkを使ったほうが良いということですね、はい。
最後に
How to記事は書いててあまり楽しくなかったです。次こそレビュー記事をアップしたいと思います。あと、ZenFone6以外にも楽天回線対応のアップデートが来ることを願っています。はい。
疲れた
誰かの参考になれば幸いです。