AURA RGB対応のゲーミングルーターGT-AC2900が日本上陸か!?→日本発売へ!
この記事は、はてなブログ時代(旧Pottal-Portal)の記事で、アーカイブを目的に公開しているものです。
情報は古くレイアウトも崩れています。
必要に応じて、順次リライトや最適化を行っていきますので、今しばらくお待ち下さい。
ASUS好きのPottalです。GT-AC2900が令和元年5月7日付けで技適を通過したのでGT-AC2900について書いてみたいと思います。
なお、このブログ記事は実機レビューではないので、エアプ記事は要らんという方は回れ右でお願いします。
斯く言う私も「調べてみました!」系記事は好きではないので…じゃあ何で書いたんだという話になりますが…誰も技適通過について書いてないのと、単に私がGT-AC2900が欲しかったので購入前の調査を兼ねて書きました。
2019年8月1日追記:ASUS JAPAN株式会社は「ROG Rapture GT-AC2900」を発表いたしました。2019年8月2日より販売を開始する予定です。また、価格などの詳細はこちらをご覧ください
https://www.asus.com/jp/News/lwiegisi2cvzaykm
2019年6月20日3時15分追記: 技適は技適でも電気通信事業法に基づく「技術基準適合認定」の方はかなり前に通過していたらしく先行記事が1つありました。今回、通過したと言った技適は厳しい方の技適、電波法に基づく「技術基準適合証明」の方です。
GT-AC2900 画像はASUSグローバルの製品ページ(https://www.asus.com/Networking/ROG-Rapture-GT-AC2900/)より
GT-AC2900について:名前だけでわかること
ネーミングルールがごちゃごちゃしている印象を受けるASUS製品ですが、最近のルーターに関しては割と分かりやすいです。
まず「GT」とあるのでゲーミングWi-Fiルーターだということが分かります。
次に「AC」とあるので、IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)まで対応しているということが分かります。
最後の2900ですが、総スループットがだいたい2900Mbpsということを表しているのではないかと、名前を見ただけで推察することが出来ます。
グローバルの製品ページを見て答え合わせをしたところ、正解でしたので続いて本製品の特徴について語りたいと思います。
GT-AC2900について:光る、GeForceNOW推奨ルーター、AiMesh対応の三拍子
題の通りなのですが、順番に解説していきたいと思います。やっぱり一番気になるのは光る点ですかね!
光るWi-Fiルーター!
GT-AC2900最大の特徴は何と言っても光ること。いや、普通のルーターもLEDインジケーターが光りますが、そうではなくイルミネーションとして自由に光らせることが出来るという話です。
このブログ、ゲーミング製品を捕まえては「光る!光るぞ!」と騒いでますね。
と、いうことでGT-AC2900はASUSのAURA RGBに対応しています。
特に記載がないため他の製品と光り方を同期できるAURA Syncには非対応かと思われます。残念。
GT-AC2900は光ります!ASUSグローバルの製品ページ(https://www.asus.com/Networking/ROG-Rapture-GT-AC2900/)のPNG画像を加工して光らせてみたもの。「画像はイメージです」
さて、この光るGT-AC2900ですが、なんとただ光るだけではありません!設定すればネットワークの状況に応じてカラーを変えることも出来るのです!
つまり、「ん?Wi-Fi遅いかな?それともサーバーの問題?」と思ったらルーターを見ればいいのです。
素晴らしい!これで「ゲーマーは無駄に光らせたがる」と揶揄されることもありません。
ネットワークの状況に合わせて光り方を変えることも可能。画像はASUS グローバルの製品ページ(https://www.asus.com/Networking/ROG-Rapture-GT-AC2900/)より
うーん、この機能、GT-AX11000にも来てほしいです。アップデートで対応してくれないかなぁ。
GTの名は伊達ではない:”GeForce Now Recommended Router”
まず、GeForceNOWについてですが、私も詳しくないです。なぜならいつものごとく日本はサービス対象外だからです。
そのため、軽く調べてみたところ、Google Stadiaと同じこと───要するに、PC級のゲームをPCを使わずストリーミングプレイ───が出来るサービスのようで、既に(なんと2015年から)β版として海外では提供されているようです。ギズモード・ジャパンの記事にそうありました。
また、そのGeForceNOWですが、PC Watchによるとソフトバンクが参画したようで2019年末にも日本および韓国でサービスを展開する予定とのことでした。
で、そのGeForceNOWの推奨ルーターがこのGT-AC2900なようです。GT-AC2900の製品ページによると
”GeForce NOW recommended routers ensure up to 90% of Wi-Fi bandwidth is dedicated to gaming and undergo rigorous testing to deliver the best possible experience and lowest latency for cloud gaming.”
要するにこの推奨ルーターはWi-Fi帯域の90%をゲーミング専用帯域として使うことができ、レイテンシや最高の体験が出来るかと言ったクラウドゲームをプレイするのに適しているかの厳格なテストを受けたそうです。
だいぶ、ざっくりとした訳ですが、多分そんな感じです。
AiMesh対応!
もはや当たり前ですね。AiMeshとは何ぞや?という方はこちらをご覧ください。
私はAiMesh無しの生活には耐えられません。Wi-Fiを繋ぎ直さず家中どこでも同じWi-Fiが使える喜び!
そして風呂場でもトイレでも寝室でもどこでも簡単にWi-Fiルーターを増設して快適に通信できる嬉しさ!
もう、これ無しの生活なんて考えられませんね。一軒家にお住まいの方必見です。
GT-AC2900について:背面ポートから機能を探る
GT-AC2900の背面 画像はASUSグローバルの製品ページ(https://www.asus.com/Networking/ROG-Rapture-GT-AC2900/)より
ASUSルーターの背面にはたくさんのポートやスイッチがあります。今回はそれらをもとに機能を解説したいと思います。
ゲーミングポートとリンクアグリゲーション
まず、4つのGigabit LANポートがあります。しかも第一ポートはゲーミング専用ポートとして割り振れるようです。
要するに、このポートは他のポートの通信より優先されるよって話です。ゲーマーにはありがたいですね。
また、第一ポートと第二ポートを組み合わせてリンクアグリゲーションが可能なようです。
リンクアグリゲーションとは、ざっくり言うとリンク(LANケーブル)を束ねて帯域幅を増やす手法のことで、NASやゲーミングPCによく使われます。
これによって1Gigabitポートを使っての転送速度が2Gbps(2000Mbps)近くにまで向上します。
デュアルWANにも対応しているので、複数回線契約されている逸般人の誤家庭にお住まいの方にはありがたい機能ですね。片方が落ちても、もう片方の回線でインターネットが出来ます。
(2019年8月2日追記:打消線による訂正をしました)
3G/4G USBテザリング機能
逸般人ではなくとも、ありがたい機能として3G/4G USBテザリング機能があります。
使い方はとっても簡単、USBテザリングが可能なAndroidスマートフォンでUSBテザリングすることで、スマホのSIMの3G/4G回線をWi-Fiにして飛ばせちゃいます。
パケ死に注意というか今時の言い方をすると「ギガが減りますが」、例えば引っ越ししたばかりでまだ固定回線を引いていないという時や固定回線がアクシデントによりダメになったときの応急処置として使えます。
スマホで普通にテザリングするよりも、普段使ってるWi-Fiと同じ感覚(APとパスワードが一緒)なので楽ですし、多分遠くまで届きます。
簡易NAS機能
他にもこのUSBポート(USB3.1 Gen1×1とUSB2.0×1)を使って出来ることが簡易NAS機能です。HDDなどをUSBで接続すれば簡易的なNASになるので、例えばHDD内に入った動画をスマホから見たりHDD内の音楽をスマホでストリーミング再生することが出来ます。
しかも、AiMeshに対応しているので、家中どこでも楽しめます。最高ですね。
あと、USBを普通に電源供給に使うことが出来るので、USBファンを付けてルーターを冷却したりも出来ます。というか別のルーター(RT-AC87U)で私がそういう使い方をしていました。
壁掛け対応と謎のBoostKey
あと特筆すべき点が2つ。1つは壁かけ対応ということと、謎のBoostKeyです。
壁掛け対応は、まあ特に解説とかいらないですよね。
でもまあ、壁掛け出来るASUSルーターはそう多くないので嬉しいです。ルーターのためにわざわざ置き場所作るのは面倒です。
特にメインルーターではなくAiMeshの追加ノードとして運用する際は特に困ります。壁にひょいとかけられるのは地味にありがたいです。
もう1つが、BoostKeyです。グローバルの製品ページに解説が見当たらないのですが、同じくBoostKeyを搭載し日本上陸も果たしたゲーミングルーターGT-AX11000を基に機能を推察すると…なんとGT-AC2900同様、製品ページに詳細がありません。
なんとなく想像はつくものの迂闊なことは言えないので泣きながら検索するとINTERNET Watchの記事に
”CPUを10%ほどクロックアップすると同時に、QoSを有効化してゲーム向けのパケットを優先的に処理できるようになる。”
との記述がありました。
GT-AC2900の気になる点
GT-AC2900は既存のWi-Fi5ルーターをちょっとアップグレードしたミドルレンジ~ミドルハイなゲーミングルーターだと思います。しかも光る。
もう、それだけで買いと言いたいのですが、日本はおろかグローバルでも未発売の製品なのでいくつか気になる点もあります。
価格について
PC Watchによると『価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31,000円前後の見込み。』とのことです。
まずは、価格でしょうか。
GT-AC2900は最新のWi-Fi6(IEEE 802.11ax)対応ではありませんが、逆に言えばその分安いということでもあります。
参考までに同じ筐体を使ったRT-AX88U(Wi-Fi6対応機)とRT-AC88U(Wi-Fi5対応機)という姉妹機を比べると¥43,597と¥27,500で実に16000円も差があります。
もちろん、Amazonでの実売価格の比較なためこれがそのままWi-Fi6対応機との差ということは出来ませんが、参考にはなります。(本当はASUS Storeでの販売価格で比較したかったのですが、RT-AC88Uの方が取り扱っていなかったためAmazonで比べました)
また、海外でもまだ未発売なようで価格がまだ分かりません。
価格がまったくわからないものに対してWi-Fi6対応モデルよりも16000円も安い!などど言うのはばかげた話ですね。
機能から価格を予想すると、まず総スループット的に近いのがRT-AC86Uなのですが、AC86Uにはないリンクアグリゲーションやゲーミングポートなどがありますし、GeForceNOW推奨ルーターでもあります。
さらに、本機一番の特徴であるAURA RGBのことを考えると、RT-AC86Uよりは高いはずです。よって、ASUS StoreでのRT-AC86Uの販売価格25800円(税別)を下回ることはないでしょう。
逆に機能的に超えては困るのがGT-AC5300です。ASUS Storeでの販売価格は税別50800円でした。ちなみにAmazonでは43900円で売られてました。
つまり、価格としては25800円<GT-AC2900≦50800円となるはずです。
個人的にはRT-AX88Uも超えて欲しくないというか、普通これより高ければWi-Fi6に対応してるRT-AX88Uの方買うよねって話になるので税別45800円より下回ると思っています。
まあ、3万~4万円になるのではないでしょうか。
一応?予想通り3万~4万円になりましたね。
(2019年8月1日追記:価格について追記しました。また、これに伴い予想部分に打消線を引きました)
AURA RGBについて
次に気になるのが、ネットワークの状況に合わせて光るという機能です。
これを適応してAiMeshのノードに置いた場合って何をもとに光るのでしょうか。AiMeshノードとAiMesh親機との転送速度でしょうか。それとも、AiMesh親機とインターネット回線でしょうか。私は光るモノ推しなので挙動がすごく気になります。
まあ、ぶっちゃけた話、光るだけで十分満足というか、むしろ光るだけで実用性皆無の方がアホらしくて好きなのですが、購入する言い訳を探すために機能性を求めてるので、どちらでもいいのですが…
発売時期について
ASUS JAPAN株式会社は「ROG Rapture GT-AC2900」を発表いたしました。2019年8月2日より販売を開始する予定です。
そしてあと1つ気になるのが、発売時期です。
思ってた以上にWi-Fi6の普及が遅いというか、Wi-Fi6対応しているはずのSnapdragon855搭載スマホのほとんどが対応を見送り、グローバルでは対応していたGalaxyS10シリーズもキャリアモデルでは未対応という有様なので、日本でWi-Fi6が本格普及するのはどんなに早く見積もっても2019年の冬以降になるので、Wi-Fi6を急ぐ必要はありませんが、それでも緩やかにWi-Fi5からWi-Fi6へと流れると思います。
そのため、Wi-Fi5が時代遅れになる前に売ってほしいところであります。まあ、Wi-Fi6の802.11axどころか、ミドル~ローエンドモデルのスマホはWi-Fi5の802.11acにすら非対応だったりするので、そんなに心配する必要はないというか、Wi-Fi6の前にこの2.4GHz帯を駆逐したいくらいなのですが。
かなり話が脇道にそれてしまいましたが、発売時期が気になります。海外でもまだ未発売で6月下旬と噂されています。日本が海外より発売されることはまずないので早くて7月でしょうか。技適は取得しているので売ろうと思えばいつでも売れる状態ですし、そう待たせないと思っています。
(2019年8月1日追記:発売日について追記しました。また、これに伴い予想部分に打消線を引きました)
GT-AC2900のまとめ
GTと冠するだけあってゲーミング仕様です。ゲーム用の優先ポートを備えている他、リンクアグリゲーションにも対応しています。また、GeForceNOW推奨ルーターでもあります。
AC、つまりIEEE802.11ac(Wi-Fi5)対応ルーターです。最新のWi-Fi6には対応していません。
総スループット2900Mbps(750+2167Mbps)のデュアルバンドルーターです。
外部アンテナが3つと内部アンテナ1つの計4つで4×4の5GHzMU-MIMOが可能です。
最大の特徴がAURA RGB対応、つまりロゴなどがカラフルに光ります。しかも、通信状況に応じて光り方を変えることも出来ます。
もちろん、AiMeshにも対応していますし、他のASUSルーターが持っている機能は一通り備えています。なので、もちろん簡易NASにもなりますし悪名高きトレンドマイクロのセキュリティー機能も使えます。
Wi-Fi5のルーターとしてはハイレベル、ゲーミングルーターとしてみればミドルハイなルーターですね。
価格と発売時期は不明ですが、私は3~4万円で早くて7月に発売すると予想しています。
最後に:GT-AC2900が買いかどうかは値段次第。
最終的な値段が分からないと何とも言えませんが、私は買いたいなぁと思っています。取りあえず、お金が貯まったらGT-AX11000を買うつもりなのですが、AiMeshノードとして1台GT-AC2900を購入し、現在自宅にあるAiMeshルーターと合わせて、親機GT-AX11000、AiMeshノードとしてGT-AC2900を自室に、RT-AC68Uを客間に、LyraTrioを階段ないし和室に置いて運用したいです。
ということで以上です。最後までお読みくださりありがとうございました。
早く出ないかなぁ。
Source:
技術基準適合証明等を受けた機器の検索「020-190034」
ASUS Global ROG Rapture GT-AC2900
ギズモード・ジャパン「Google Stadiaの競合サービスまとめ。ゲームストリーミング戦争はもう始まってる…!」
PC Watch「ソフトバンクがNVIDIAの「GeForce NOW」を2019年末に国内展開予定」
INTERNET Watch
『清水理史の「イニシャルB」:11axルーターは「予想を超える売れ行き」国内で初めて発売したASUSに今後の展開を聞く』
Amazon
PCWatch「ASUS、RGBライティングつきで2,167Mbps通信対応のゲーミング無線ルーター」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1199491.html
(2019年8月1日追記)
ASUS JAPAN ニュースリリース
『AURA RGBライティング機能搭載、最大転送速度2,167Mbpsのデュアルバンド ゲーミングWi-Fi無線ルーター「ROG Rapture GT-AC2900」を発表』
https://www.asus.com/jp/News/lwiegisi2cvzaykm
(2019年8月1日追記)
ASUS JAPANの方がこのブログ記事を読んでくださったならどうか実機の貸し出しレビューをさせてください。GeForceNOW関連のレビューは多分出来ませんし、リンクアグリゲーションも試せませんが、精一杯レビューします。いや、単に光り方が見てみたい!というだけですし、そのうち買うので一応試してみたいなぁというアレなのですが…
2019年6月20日追記:公開した瞬間に気付いて1分以内に修正しましたが、初期タイトルに誤りがありました。記事中にも書いてある通り、GT-AC2900はAURA RGBには対応しているもののAURA Syncには非対応だと思われます。おのれ予測変換め…