Zenfone5シリーズの実機に触ってきました。
この記事は、はてなブログ時代(旧Pottal-Portal)の記事で、アーカイブを目的に公開しているものです。
情報は古くレイアウトも崩れています。
必要に応じて、順次リライトや最適化を行っていきますので、今しばらくお待ち下さい。
本日15日に国内発表されたZenfone5、その実機がASUS Akasakaにいち早く展示されていたのでさっそく触ってきました。
また、大変ありがたいことにこちらのキャンペーン
( https://shop.asus.co.jp/zenfone/aicampaign/ )
で、Zenfone5シリーズが当たったため、実生活で使ってみてのレビューも後日したいと思います。
大変お待たせしました!ZenFone5を実際に4ヶ月以上使ってみてのレビューはこちらになります!ZenFone5だけでなくZenFone5zについてや、ZenFone5zとiPhone8Plusを使ってのFGO周回対決動画もあります。
(2018年10月14日追記)
今回展示されていたのはZenfone5Q(Zenfone5Lite)とZenfone5、そして今年6月下旬に発売が予定されているZenfone5zの3種類、もっともZenfone5と5zは筐体が全く同じなため、外見だけで判別することができません。さらに言えば各社ともこぞってノッチデザインを採用するので、前面だけで機種を特定するのは非常に難しそうですね。
さて、詳しいスペックなどは公式サイトを見ればわかるので割愛させていただきます。私が思うに、皆様が気にされるのは「ノッチ」の処理(消せるのか、動画再生時はどうなるのか、ノッチの横には何が表示されるのかなど)や、カメラの綺麗さ、ゲーム性能、Zenfone4との体感差だと(勝手に)思っているので、今回のタッチ&トライではそこら辺を中心に見てみました。
そうは言いつつまずは外形から。
Zenfone5(およびZenfone5z)は非常にiPhoneXライクなデザインとなっていますね。流石、Apple大好きASUSです。Zenの精神を象徴するお決まりのスピン仕上げがアクセントとなっており、一応(分かる人には)Zenfoneシリーズだと分かるようにはなっています。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927138797/zenfone5及びzenfone5zはasusお馴染みのスピン加工によりzenの象徴が背面に大胆
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927212357/高級路線にシフトしたzenfone3シリーズから採用されたダイヤモンドカットエッジも健在でした
また、Meteor Silver(直訳すると流星銀、国内では「スペースシルバー」)という今までにないやや紫がかったシルバーカラーは、今年のトレンドを反映したものでしょうか。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927839977/写真に撮るのは大変だったのですがスペースシルバーは角度によっては紫がかって見えますと言っても紫っ
紫っぽいカラーはASUS以外にもGalaxyS9シリーズや、(一応)P20シリーズなども採用しています。
参考までに、2018年のトレンドカラーは「 #5f4b8b 」ウルトラバイオレットと言われています。
https://www.pantone.com/color-of-the-year-2018
また、グローバル発表会で強調されていたように、確かにiPhoneXに比べて画面占有率が高い気がします。まあ、ノッチが小さいのは3D顔認証システムではない分、モジュールが少なくなるので当然なんですけどね。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927287457/やはりノッチは目立ちますノッチを採用するくらいなら下のベゼルを削って画面占有率を高めて欲しいですね
Zenfone5Qの方はと言うと、こちらは伝統の赤がとても印象的ですね。Zenfone4selfieProに比べて、より純度が高く、それでいて透明感もあり力強さを感じます。純色の赤ではなく、どちらかというと真紅っぽさがあります。selfieの赤にピンとこなかった方にも、そして少なくないであろう赤いスマホ好きの方にも満足してもらえそうな、いい色合いです。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927408562/zenfone5qの赤は本当に良い赤です-ダイヤモンドカットエッジも赤というこだわりよう
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927429502/zenの象徴であるスピン加工はカメラモジュールと電源ボタンにさり気なくあしらわれていました
数々の赤色スマホと比べると、Zenfone2よりも深みがあり、XperiaXZPremiumのRossoの明度をやや上げたという感じです。また、同じガラス製ということもありiPhone8のRED Editionに似た艶っぽさがありますが、iPhoneほどの黒さはないです。
結局、何に一番近い色合いかと言われるとXZ PremiumのRossoで、それをもっと鮮やかにした感じ+iPhone8のRED Editionの深みというかダークさを取り除き純色の赤にちかづけたという感じですね。うーん、色について言葉だけで説明するのは難しいです。
ここまで長々と赤について語ってしまったので、蛇足ですが「赤色スマホの乗り換え先について考えている人」に向けて書かせていただきますと、取り敢えずXZPから乗り換えるほどのスペック差はありませんが、Zenfone2や2Laserからであれば十分乗り換えるに値するスペックだと思います。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927473207/zenfone5と違って下ベゼルがだいぶ余っているのに物理ナビゲーションキーを置かなかったのがzen
続いて、Zenfone5における最大の特徴であるノッチについて。
今回、ASUSはローカライズに力を入れたのか、グローバル発表時には無かった「ノッチを消す機能」が発表されました。要するにHuaweiP20シリーズのように常にノッチを消す(ノッチの左右に黒帯を表示して目立たなくさせる)機能です。一応、アプリで代用は出来るのですが標準で付いてくれるのはありがたいですね、本当に頑張ってくれました。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173928091992/zenfone5及びzenfone5zの国内モデルはノッチを消すことができますありがとうasus
これが今後のアップデートで他モデルにも適応されるのかはまだわかりませんが、日本版が初搭載なので、やはり日本市場に力を入れていると見ていいでしょう。
また、基本的に私はノッチアンチ派ですが、ノッチ周りで良かったと思った点が一つあり、それがこの上から下にスワイプした際にノッチの左右で異なるアクションをするというものです。
左側でスワイプすると簡易表示、右だと詳細表示となります。今まではスワイプの長さによる二段アクションだったので(実生活で使ってみないことには分かりませんが)このUIはなかなか便利そうですね。
また、写真や動画再生時のノッチ周りの挙動ですが、やはりノッチが目立ってしまいます。
この際に「ノッチを隠す」機能をオンにしていたか確証が持てないのですが、確かオンにしていた記憶があります。
(2018/5/17 追記:5月16日に再度ASUS Store Akasakaに行き確認したところ、やはり「ノッチを隠す」をオンにしていても写真や動画再生時にはノッチが出ます)
カメラについては、外に持ち出せない関係上、あまり詳しくチェックは出来ませんでしたが目玉機能の一つであるAIによる被写体認識力は、Zenfone5、ZenFone5z共になかなか優秀で、写真越しではあるものの、猫や犬の区別、料理の認識等はしっかりとできていました。
また、AI被写体認識だけでなく、カメラのスペックそのものも
Zenfone4とZenfone5を比べると若干ながら上がっていますが、それよりもAIによるシーン最適化の方が威力を発揮していたように思われます。
HDRに関しては(タッチ&トライの一般開放が17時半だったこともあり)あまり確かめることが出来なかったのですが、効きというか、幅が広がったように感じます。
(2018/5/17 追記:5月15日と16日にASUS Store Akasakaにて撮った写真を追加しました)
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173955635372/左側がzenfone5右側がzenfone4で撮った写真となります-設定はすべてオートです
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173958393847/左側がzenfone5右側がzenfone4で撮った写真となります
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173960199452/左側がzenfone5右側がzenfone4で撮った写真となります-設定はすべてオートです
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173960275887/左側がzenfone5右側がzenfone4で撮った写真となります-設定はすべてオートです
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173960355807/左側がzenfone5右側がzenfone4で撮った写真となります
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173960456652/左側がzenfone5右側がzenfone4で撮った写真となります-設定はすべてオートです
続いてゲーム性能についてですが、Zenfone5の方は(FGOやデレステなどマシンスペックを要求するゲームをメインにするのであれば)全くおすすめできません。そもそもゲームするならiPhone8Plusが一番です。
iPhoneシリーズはソフトとハードの結び付きというか安定感もありますし、例えイヤホンジャックが無いにしても(変換器を使えば有線イヤフォンが使えるので)音ゲーマーならiPhoneにするべきです。Androidで音ズレノーツ抜けというのは良くあることですし、スペック以外の要因もあるのかベンチマークスコアでは測れないので、音ゲーマーなら特に注意が必要です。(実際、ZenfoneARが発売されてすぐは、ノーツ抜けが頻発しましたしZenfone3DeluxeをAndroid7.0にアプデした時は今まで無かった音ズレが発生したと記憶しています。どちらも後のアプデで改善されましたが)
ただ、中にはイヤフォンジャックが無いと絶対に嫌だという方や、あるいはiOSではダメだという人もいるでしょうし、FGOプレイヤーの中には推し鯖の宝具演出をもっと高画質で楽しみたいという人もいるでしょう。(術ネロなどが顕著ですが、iPhoneだとアップ時の画質がかなり落ちます。ここで負荷を軽減してるのかもしれません)
そういった人たちにとって、Zenfone5zは選択肢としてはベストと言えそうです。
と、言うのもこちらのZenFone5z(おそらくA12を搭載した次のiPhoneまでの命とは言え)Antutuスコア27万という最新iPhoneをも凌駕する驚異のスペック、そして、Snapdragon845×RAM6GBという国内で販売されるスマホの中では最高のスペックとなっております。
しかも、この27万というのが(開発機とはいえ)AIブーストなし、しかも国内投入される6GBモデルというのが驚きです。今年発売されるどのキャリア夏モデルよりも高いベンチマークスコアなのは本当に素晴らしいです。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173961237842/zenfone5zはantutu27万超えという驚異のスペックしかもこれで開発中のためaiブー
一応、6GB/Snapdragon845という構成より一つ上の8GB/Snapdragon845構成のBlackSharkというゲーミングスマホがありますが、これは技適が通ってないので国内で使用することは(一応)電波法により禁止されています。そのため国内ではほとんど流通しておらず入手も困難でしょう。
(Zenfone5zには8GB RAMモデルもあるので、それを日本発売すれば世界最高スペックのスマホを合法的に日本で使用できたのですが…残念です。おそらく、ハイエンドモデルが7万以下のコスパ重視というインパクトを優先させたのでしょう。もしくは、6月に発表するであろうゲーミングスマートフォンへの布石と思われます)
今後、iPhoneや7nmプロセスルール採用のSnapdragon855を搭載したAndroidなどが登場するでしょうが、最低2年は現役で戦い続けることができると思われます。
また、Antutu27万超えというハイパフォーマンスは、AIブーストによってさらに加速すると思われます。このAIブーストなるものが、何なのか詳しくは分かりませんが、曰く「『リアルタイムオーバークロック』によるもので、その瞬間だけ駆動の上限を上げている」とのことでした。(2018/05/16 01:45 追記&訂正:この27万というベンチスコアはAIブーストオフでのスコアです。大変失礼いたしました)
(蛇足ですが、先程も触れたゲーミングスマートフォン Zenfone ROGは8GB/Snapdragon845構成と思われます。
これとニッチが被りかねないためにZenfone5zは6GBにしたのかもしれません。こちらはゲーミングスマートフォンなので何らかの冷却システムを搭載し、ピーク時にも安定したパーフォーマンスを発揮すると思われます。蛇足に蛇足を重ねてしまいアレなのですが、こちらの冷却システム個人的にはZenfoneARで採用した蒸気冷却システムではないかなぁと思ってます)
話が思い切りそれでしまいましたが、最後にZenfone4との比較をしたいと思います。
カメラに関しては、先程軽く触れましたがスペックが若干向上しておりZenFone4やZenFone 4 ProのSONY製センサーIMX362に対しIMX363を搭載しております。
レンズの明るさはF1.8となっており、Zenfone4と同等、Zenfone4ProのF1.7より少しだけ暗くなっております。
こうしてみるとカメラのスペック的にはZenfone4に比べてあまり向上していませんが、なおもカメラの性能をウリにするのは、「AIカメラ」によるソフトウェア的チューニングによっぽどの自信があるからでしょう。
画面の鮮やかですが、こちらに関しても向上が見られました。厳密に比べたわけではありませんが、最大照度+色合い調節などもオフにし比べてみたところZenfone5の方が明るく、自然な鮮やかさだった気がします。また、有機ELであるZenfone3DeluxeやZenfoneARとも比較したのですが(会場が結構明るかったこともあり?)あまり差が感じられなかったのが驚きでした。
自宅でZenfone4をZenfone3Deluxe、ZenfoneARと比較した時は黒の発色を含めだいぶ違いが感じられたのですが…
写真で撮って比較もしてみたのですが、角度がそれぞれ異なることもあり、肉眼とはちょっと違った印象なので後日改めて比べて見たいと思います。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173928422972/左からzenfone4ze554klzenfone5ze620klzenfone3deluxe
本体の大きさや厚さはカタログを見ればわかるのでちゃんと比べてはいませんが、Zenfone4とほぼ変わらず、カメラ部分のでっぱり分ちょっと厚くなっています。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173928553272/サイズはほぼzenfone4と同じですがカメラ周りがちょっとでっぱっていますここがちょっと残念では
バッテリー容量は据え置きですが、駆動時間は画面が大きいからかZenfone4に劣るようです。(公式サイトに駆動時間が載っていなかったのでNifMoのスペック表を参考にしました)
(2018/5/17 追記:ちなみに、ZenFone5のバッテリー駆動時間はAIブーストオフで計測したそうです。そのたけ、AIブーストオフをオンにした場合さらに短くなるそうです)
ただ、充電に関してASUS Store Akasakaで確認したところ「ZenFone5はQuick Charge3.0に対応、USB PDには一応非対応(急速充電ではないはず)」とのことでした。そのため、出先などで充電残量が減ってもすぐに充電できそうですね。ZenFone4はQC非対応でASUS独自規格のBoost Masterでしか急速充電ができなかったので(さらに言えば、ZenFone3はもともと対応していたのにアップデートで潰されたので)これは非常に嬉しいです。他にも充電周りとしては「AI充電」なるものがありライフスタイルに合わせた充電をしてくれるようですが、そこらへんは実際に使ってみた感想を書きたいので次以降のレビューで触れたいと思います。
その他、多くの人にとっては些細な違いかもしれませんが、ZenFone5シリーズにはZenFone4にはあった磁気センサーが搭載されていません。そのためView Flip Cover(丸窓カバー)を用いたASUS Cover機能が廃止されてしまいました。個人的にはとても気に入っていた機能なので残念極まりなく、次のZenFoneでは復活していることを切に願います。
http://pottal-motty.tumblr.com/post/173927607567/純正のケースは残念ながら丸窓ではなくごく普通の手帳型
と、いうことでぶっちゃけた話Zenfone4をお持ちの方なら買い替える必要はなさそうです。
また、Zenfoe4と迷っているのであれば、価格が値下げされたZenfone4より3000円高いだけ(税別52800円)なので、「新しいもの好き」の方ならおすすめかもしれません。
私、個人としてはSnapdragon660を積んだZenfone4を選びますが、重いゲームをしない限り普段使いに大差はないので、重要なのは(隠せるとは言え)ノッチを許せるか否かかもしれません。
今回は展示機のタッチ&トライなので、普段使いしてのレビューは後日(5/21以降、おそらく25日頃)にしたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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